10月

10月22日の誕生花〜クレマチス(テッセン、カザグルマ)〜

今日は10月22日。
平安遷都の日だそうです。
延暦13年10月22日、桓武天皇が長岡京から山背国葛城郡宇太村の新京(同年11月8日に平安京と命名)に移ったことに由来しています。
これを記念して、京都市では毎年10月22日に時代祭が行われています。

そんな10月22日の誕生花は、
「クレマチス」
というお花です。

今日はこのクレマチスについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

鉄線

クレマチスは、東アジアやヨーロッパ、北アメリカなど、北半球が主な原産のキンポウゲ科クレマチス属のツル性の多年草です。
テッセンと呼ばれることもありますが、じつはテッセンとは、中国に自生している、6枚の乳白色の花弁をもち、雄しべが花弁化している一つの原種のことです。
名前の語源となっているのはクレーマー(Klema)というギリシャ語です。
これは「ツル」や、「巻き上げ」を意味する言葉で、クレマチスがツルを伸ばしながらまとわりつく様子を表しています。
このギリシャ語が発展し、ラテン語で「ツル性植物」を意味する「Clematis(クレマチス)」に転じたのが花の名前の由来です。

多くはつる性ですが、中には木立性のものもあります。
また、冬に落葉するものと常緑のものがあります。
品種によって伸びるつるの長さがまったく違い、30cmから50cm程度のものから、10m近く伸びるものまで多様です。
原種だけでも300種類ほどあり、花の色や形、開花の時期などが種によって違います。
花弁に見えるものはがく片で、花弁は小さいか、ないものが多いです。
色は白や紫、ピンクや黄色など豊富な色の種類がある他、色の濃淡、縁が薄かったり濃かったりと非常に多彩です。
中輪、大輪の一重の花が出回りますが、種類により八重咲き、ベル型、チューリップ咲きなど様々です。

英国ではつる性植物の女王として位置づけられ、バラのパートナープランツとして親しまれています。

◆花言葉

・旅人の喜び

英名のtraveller's joy(旅人の喜び)からきています。

・精神的な美しさ

つるが細くても、葉が見えないくらい大きく鮮やかな花をたくさん咲かせることからつけられています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日光を好むので、半日以上よく日が当たる場所で育てます。
半日陰でも明るさがあれば、やや花つきが悪くなったり徒長しやすくなりますが、花を楽しむことはできます。
また、置き場の風通しがよいことも大切ですが、向きによって風当たりが強くなることがあるので、注意しましょう。
水はけのよい場所や用土を好むので、庭植えの場合は、水はけをよくするために、あらかじめ軽石などを加えておくことをおすすめします。

・水やり

鉢植えでは、鉢土の表面が乾いたら、鉢底から出るまで、たっぷりと水を与えます。
特に夏は乾きやすいので、1日に2回水やりが必要になることもあります。
庭植えでは、根が活着してしまえば、基本的に水を与える必要はありません。
ただし、晴天が長期間続いたり、葉がぐったりとしおれるようなときは、たっぷりと水やりします。

・肥料について

生育期間中の早春から晩秋にかけては、定期的に肥料を施して株を充実させます。
緩効性肥料を真夏を除いて1、2か月に1回、液体肥料を月2、3回を目安に施します。
なお、植えつけ時には、元肥を施す他、冬の間に寒肥を施しておくと、春の新芽の生育がよくなります。

・病気と害虫

病気:立枯病、白絹病、うどんこ病、葉枯病、さび病など

土に未熟な腐葉土などが混入していると、立枯病、白絹病などが発生しやすくなります。
また、風通しが悪いと、うどんこ病、葉枯病、さび病などが発生しやすくなります。
いずれも早めに対処しましょう。

害虫:アブラムシ、コガネムシ、ヨトウムシ、ハダニなど

葉が食害されたり、葉がすすけたような症状が出たら、害虫の被害です。
近年はコガネムシの幼虫による根の食害も発生しています。
いずれも被害が拡大する前に早めに対処します。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸