3月

【3月12日の誕生花】〜クンシラン(ウケザキクンシラン)〜

今日は3月12日。
スイーツの日だそうです。
サイバーエージェントの子会社であるスーパースイーツによって2008年に制定されました。
日付は「ス(3)イ(1)ーツ(2)」の語呂合せにちなみます。

そんな3月12日の誕生花は、
「クンシラン」
というお花です。

今日はこのクンシランについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

受け咲き君子蘭

クンシランは、南アフリカ原産のヒガンバナ科クリビア属の常緑性多年草です。
明治時代に初めて日本に入ってきたとされています。
そのときに輸入されたクンシランは、clivia nobilis(クリビア・ノビリス)という品種でした。
このとき日本語で「高貴」を意味する「nobilis」にちなんで、良い人格を持ち、博識である高貴な人のことを指す「君子」が和名に付けられ、この名前で呼ばれるようになったそうです。
但し、現在流通している品種はnobilis種ではなく、miniata種ですが、「クンシラン」と呼ばれるのはnobilis種が日本にやってきたときの名残です。
名前に蘭(ラン)とつきますが、ラン科ではなくヒガンバナ科の植物です。

花茎40cmから50cmほどで、15輪から20輪ほどの花をつけます。
雄大な草姿で気品があり、花色はオレンジが主流です。
葉は8枚から10枚ほど根生し、濃緑色のものの他、斑入り種などがあり、肉厚で光沢があります。
また、ふくよかなダルマと呼ばれる品種もあり、いずれも葉は豊かな肉厚の葉をしています。
開花時期は2月から4月ですが、花期以外でも一年中楽しむことができます。

交配が盛んに行われている花の一つで、現在でも園芸家を中心に盛んに交配が行われています。
そのため、きれいなオレンジ色が印象的はクンシランですが、近年では多彩な色が出てきています。

◆花言葉

・望みを得る

属名のクリビアが英国クライブ家出身で、高貴な公爵夫人になったことからきたのでしょうか。

・高貴、貴い

身分や品位の高い人を指す君子という名前からつけられた花言葉です。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

2月から3月は日当たりのよい室内、4月から5月は室内の明るい日陰、6月から10月は戸外の明るい日陰、11月から1月は室内の明るい日陰が最適です。
花芽が伸びる2月から3月は日に当てることで花色が冴えますが、春から秋は、短時間でも直射日光に当てると葉焼けを起こすので注意が必要です。
但し、暗すぎると花芽がつきにくくなるので、真夏では50%程度遮光します。
開花期は、涼しい場所で管理すると長く楽しめます。
秋から冬に10℃以下の気温に約60日当たることで花芽が伸びるので、秋は霜の直前まで戸外で管理し、室内に取り込んだあとも5℃以上、10℃以下で管理しましょう。
暖かすぎると咲かないか、咲いても花茎が伸びてきません。
24時間暖房の効いた部屋で管理するのは避けましょう。

・水やり

通年、用土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
株の上から水をかけると葉の間に水がたまって軟腐病などの原因になるので、用土に直接与えてください。

・肥料について

4月から6月と、9月に、緩効性化成肥料もしくは油かすと骨粉を固めたものを施します。
7月から11月に、液体肥料を1か月に1回施します。

・病気と害虫

病気:白絹病、軟腐病

白絹病は、5月から10月に過湿にすると発生します。
軟腐病は、5月から10月に株の中心に水がたまると発生しやすいので、株の上から水をかけず、用土に直接与えるようにします。
晴れた暑い日の夕方に、葉水を与えて涼しくさせるのはかまいません。

害虫:ナメクジ

ナメクジは5月から10月に発生します。主に活動する夜間に見回って、捕殺します。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸