12月

12月29日の誕生花〜サザンカ(イワハナビ)〜

今日は12月29日。
シャンソンの日だそうです。
銀座のシャンソン喫茶の老舗「銀巴里」が1990年12月29日に閉店したことに由来しています。

そんな12月29日の誕生花は、
「サザンカ」
というお花です。

今日はこのサザンカについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

山茶花

サザンカは、ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹です。
日本固有種で、山口県から沖縄県にかけての山林で自生種を見ることができます。
丘陵地の照葉樹林に多く見られ、原種の樹高は2mから6mほどですが、なかには10mを超える高さに生長するものもあります。
中国でツバキ科の植物を指す山茶(さんさ)が名前の語源で、この漢字の読み方が「サンサカ」と訛って、次第にサザンカという読み方が定着していったとされています。

開花時期は10月から1月で、12月頃が開花の最盛期の冬の花です。
濃い緑の葉に、ピンクや赤、白などの香りのよい大きな花を咲かせます。
一重咲きや八重咲など様々で、色も濃い紅色に白い点が入るものや斑入りのものなどがあり多様です。

サザンカの花や葉はツバキによく似ているので間違いやすく、見分かることも難しい樹木です。
葉はツバキに比べて小さく、葉の縁にはギザギザがあり、厚みがあります。
花は一重咲きが多いですが、八重咲きもあります。
サザンカの花は、雄しべの部分がツバキの花のように筒状にはならず、平らな形をしています。
一番大きな特徴 は花の散り方で、花ごと落ちるツバキに対して、バラバラと一枚ずつ落ちるので、開花時期なら見分けるのは簡単です。

◆花言葉

・ひたむきに愛します

寒風に散りながら次々と咲く様子から付けられた花言葉です。

・永遠の愛

強く冷たい風が吹き始める晩秋から初冬に、愛を連想させるやさしいピンク色の花をひたむきに咲かせる姿からつけられています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

鉢植え、庭植えともに日当たりのよい場所から日陰まで栽培自体は可能です。
ただし、日なたでは西日の当たらない場所、日陰ではなるべく明るい場所を選びます。
冬に-5℃以下になるようであれば、防寒してください。
ツバキよりは耐寒性が弱いので、冬の乾いた寒風が当たらないようにします。

・水やり

鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
開花期は花弁を広げるために水を必要とするので、特にたっぷりと与えます。
庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は水やりの必要はありませんが、雨が少なく土の表面が乾くようなときはたっぷりと与えます。

・肥料について

庭植えは2月に有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておきます。
鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥しますが、開花中の株は花が咲き終わってから追肥します。

・病気と害虫

病気:花腐菌核病、すす病

花腐菌核病は、花弁に茶褐色の斑紋が現れます。
開花時期に雨が多いと被害が広がりやすいです。
水やりのときも、花弁に水がかからないよう注意します。
病気にかかった花は、地面に落ちて翌年の病気の発生源となるので早めに処分します。
すす病は、カイガラムシなどの排せつ物が堆積した葉や枝に黒いすす状のカビが発生するもので、見た目が汚いだけでなく光合成を妨げます。

害虫:チャドクガ、カイガラムシ類

チャドクガは幼虫が葉を食害します。
幼虫の主な発生時期は5月から6月と8月から9月の年2回です。
葉裏につく黄色い卵塊のうちに葉ごと切り取って処分するのが一番です。
これを見逃した場合は、卵からかえって集団で葉を食害するため、なるべく早く発見して集団でいるうちに捕殺するか、または殺虫剤を散布するのが効果的です。
なお、幼虫を捕殺する際は、手袋はもちろん皮膚の露出を抑え枝ごと処分してください。
毛が1本でも衣服内に入ると移動して広範囲に発疹が広がります。
また、脱皮した抜け殻や死骸に触れても同様なので注意が必要です。
カイガラムシ類は、樹液を吸うため樹勢を損ねる他、すす病を誘発します。
見つけたら竹べらなど樹皮を傷めないものでかき落とします。
主に5月中旬から6月に幼虫が発生し、移動して広がります。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸