今日は11月30日。
本みりんの日だそうです。
全国味淋協会によって制定された記念日で。日付は「い(1)い(1)み(3)りん(0)」の語呂合せと、最も鍋物等で需要の多い時期であることにちなみます。
そんな11月30日の誕生花は、
「パフィオペディラム」
というお花です。
今日はこのパフィオペディラムについてご紹介します。
◆特徴

パフィオペディラムは、東南アジア原産のラン科パフィオペディルム属の多年草です。
名前は、女神アフロディテのキプロスでの呼称Paphio(パフィオ)と、ギリシア語で「サンダル」を意味するpedilon(ペディロン)を語源として、この植物の袋型の唇形花びらにちなんで付けられたようです。
葉には、はっきりとした模様やうっすらと模様が入っているもの、少し灰色がかった葉のものなど、様々な種類があります。
草丈は10cmほどの可愛らしいものから1m近くになる堂々とした大型種まであります。
葉の中心より花茎を長く伸ばし、1本の茎に1輪~多数の花を咲かせます。
花弁の一部が袋状になった姿が特徴的なランです。
よく食虫植物に間違われますが、虫を捕捉して自らの栄養にすることはありません。
開花時期は一般的に12月から6月ですが、品種によって幅があります。
洋ランのなかでは比較的低温にも強く、5℃程度の温度であれば冬越しが可能です。
また、やや弱めの日光でも生育し、花をつけます。
花色は白、赤、ピンク、黄などがあり、斑点状模様や線状の模様が入っているものなどがあります。
パフィオペディルムは約70種が野生している洋ランです。
品種それぞれの分布域は限られているものが多く、野生では絶滅の危機にある品種が多数あります。
そのため、ワシントン条約で原則的に輸出入が禁止されています。
◆花言葉
・気まぐれ
自由奔放で気まぐれな女神アフロディテのスリッパにたとえられたことからきています。
・変わりやすい愛情
多情で恋多き女神のアフロディテからの連想した花言葉です。
・優雅な装い
花弁に光沢があり、上弁に入る斑点や模様、袋状の唇弁など優雅な花形につけられたものだそうです。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
強い日光は好まないランなので、ほぼ一年中日よけをしながら栽培します。
冬は窓辺のレースのカーテン越し、梅雨明け後の夏は戸外に出し50%程度の遮光の下で管理します。
戸外で長雨に当たると腐ることがあるので注意しましょう。
常に風に当たるようにすると元気に育ちます。
・水やり
植え込み材料が1年を通してやや湿っている状態に保ちます。
夏場の生育おう盛な時期は、水をやや多く与えるようにします。
・肥料について
液体肥料を中心に施しますが、根への負担を減らすため基準の倍率よりも1.5倍から2倍程度薄くして施します。
緩効性化成肥料や有機質肥料を施しても構いませんが、施す量は控えめにします。
・病気と害虫
病気:軟腐病
換気が悪いと株元によく発生し、あめ色状になり腐ります。
風通しをよくし、株の間隔をあけて予防します。
腐り始めた葉はつけ根からていねいに取り除き、その後はしばらく乾かし気味にしておきます。
害虫:カイガラムシ
カイガラムシは葉の中心部に入り込み、株を衰弱させます。
ふだんは目につかなくても、花芽が伸びてくると白いカイガラムシが一緒に出てくることがあります。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸