12月

12月1日の誕生花〜キク(イエギク・ホシミグサ・チヨミグサ)〜

今日は12月1日。
映画の日だそうです。
映画産業団体連合会によって1956年に制定されました。
1896年11月25日に神戸の神港倶楽部にて、日本ではじめて映画が一般公開されたことを記念し、それに近いきりの良い日を記念日としたそうです。

そんな12月1日の誕生花は、
「キク」
というお花です。

今日はこのキクについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

家菊

キクは、中国原産のキク科キク属の一年草または多年草です。
名前は「窮まる(きわまる)」が語源となり、一年の最後に咲く花という意味であるともいわれています。
平安時代に中国から伝来し、古くから日本人に愛されてきた花です。
江戸時代前期からキクの栽培熱が高まり、大菊など多数の品種が生み出されました。
鎖国体制が終焉を迎えた後、日本のキクもアメリカやヨーロッパへ送られました。
ヨーロッパでは日本や中国のキクをもとに品種改良が進み、それが日本に逆輸入されて洋ギクと呼ばれるようになりました。

葉っぱは楕円形で、波状に切れ込みが入り、縁にはギザギザ(鋸歯)があります。
花色は豊富で、ピンクや、赤、白、黄、橙、複色があります。
花の大きさも、9cm以下の小菊、花径18cm以上の大菊、その中間の中菊があります。
主に秋から冬にかけて花が咲きますが、種類や品種が非常に多く開花時期も品種により様々です。
最も多く栽培されている「秋菊」は、10月下旬から11月頃が見頃です。
これに前後して、6、7月に咲くものを「夏菊」、12、1月に咲くものを「寒菊」といいます。

漢方医学が発達している中国では、2000年以上前から薬用や食用として菊が栽培されており、身近な植物でした。
中国茶では花茶に分類され、菊花茶は親しまれています。
主にめまいや目の疲れなどに良いと言われています。

◆花言葉

・高貴

秋の花が咲き終わる頃、きらめくように咲き出す香り高い花の気品に満ちた姿からつけられています。

・清浄

霜にも耐えて清々しく咲く花の姿にちなむようです。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

年間を通して風通しのよい日なたで育てます。真夏も日よけなどは必要ありません。庭植えの場合は10~30cmほど盛土した上に植えると、根腐れの心配がありません。

・水やり

表土が乾いたら十分に与えます。
比較的乾燥に強い植物ですが、たびたび水切れを起こすと下葉が枯れ上がってみすぼらしくなります。
庭植えの場合はほとんど必要ありません。

・肥料について

植え替えの際に、リン酸とカリウムの多い緩効性化成肥料を3号鉢で一つまみか、二つまみ施します。4月から9月にかけて、1週間に1回、液体肥料を1000倍に薄めて施します。春の間だけ親指大の油かすの玉肥を3号鉢で1~2個追肥してもよいでしょう。庭植えの場合はほとんど必要ありません。

・病気と害虫

病気:うどんこ病、黒斑病、褐斑病

黒斑病、褐斑病になると焦げ茶色から黒い斑点ができ、それが広がっていきます。下葉から枯れ上がり、ひどい場合は落葉します。黒斑病は健全な部分と病気の部分がはっきりしていて、褐斑病はややぼやけている点が違いますが、ともによく似ていて区別が難しいうえに、同時発生する場合があります。梅雨と秋の長雨の時期に発生します。

害虫:アワダチソウグンバイ、キクスイカミキリなど

アワダチソウグンバイはグンバイムシの一種で、6月から10月に発生し、セイタカアワダチソウで越冬します。
葉の裏に寄生して吸汁し、被害に遭った葉の表面は白くかすれたようになり、ひどい場合は葉が黄色く変色して落葉します。
ふんにカビが生えて黒く汚れる(すす病)こともあります。
キクスイカミキリの成虫は黒っぽい体長1cmほどの小さなカミキリムシです。
4月から6月に周辺のヨモギや前年に発生した株から飛来します。
成虫は茎をかじり、そこに卵を産みつけます。
するとそこから先端は枯れてしまい、さらに幼虫が茎の内部を食い荒らして根元まで降り、やがて全体を枯らしてしまいます。
成虫は見つけしだい捕殺し、被害部分を見つけたらすぐに切り捨てて幼虫を駆除します。
周辺にキク科の雑草を生やさないのも有効な予防策です。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸