10月

10月31日の誕生花〜キキョウ(バルーン・フラワー)〜

今日は10月31日。
陶彩の日だそうです。
色鮮やかな日本の自然の中、豊かな食卓を「器(うつわ)」で彩りよく演出し、より美味しく食べて欲しいとの「陶(すえ)」永く、「彩」り溢れる食卓をという願いを込めて、日本陶彩株式会社が制定しました。
日付は10と31で「陶 (10) 彩 (31) 」と読む語呂合わせから選ばれました。

そんな10月31日の誕生花は、
「キキョウ」
というお花です。

今日はこのキキョウについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

桔梗

キキョウは、東アジア原産のキキョウ科キキョウ属の多年草です。
名前の由来は、中国で使われていた桔梗(きちこう)から来ています。
また、英語名ではバルーン・フラワーと呼ばれ、この名前もキキョウのつぼみの姿が、膨らんだ風船のようだというところからそう呼ばれています。
秋の山野草を代表する草花の一つで、古くから親しまれています。
万葉集の中にもキキョウを歌ったものがあります。
山上憶良が詠んだ朝顔は、キキョウのことだといわれています。
日当たりのよい草原に見られますが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっています。

草丈は50cmから100cm程で、茎は直立して、傷つけると白い汁が出ます。
高くなると、150cmまで育つものもあります。
葉は互生する単葉で、長さ4cmから7cmの狭卵形でふちにはギザギザ(鋸歯)があります。
葉の裏面はやや白みがかります。

茎の上部の葉腋に5cm程の花を1個ずつつけます。
開花時期は5月中旬から9月です。
秋の七草の1つですが、最盛期は真夏の方です。
咲き始めは、花粉のついた雄しべは雌しべの花柱についています。
花柱に花粉をつけ終わると雄しべはしなび、花柱の花粉が昆虫に持ち去られると、先が5つに裂けて柱頭が現れます。
花の色は濃い青紫が基本だが、園芸品種には白や淡い紫、淡いピンクなどがあり、半八重咲きのものもある。
鐘形に5裂し、星形に見えます。

中国では、古くからキキョウの根を乾燥させ漢方薬として使われてきた歴史があります。
効能は、のどの腫れや咳止めなどに効果があると言われています。

◆花言葉

・人当たりがいい

春の野の花が咲き終わる晩春から夏草でおおわれる前の日当たりのよい草地など、花が小さくてもよく目立つ所に生えることからきています。

・優しい愛

上品で美しい花の姿に癒されることからつけられたそうです。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日陰では栽培できませんので、風通しのよい日なたで育てます。
庭植えの場合は水はけのよい場所を選び、できれば15cmから30cmほど盛り土をした上に植えます。

・水やり

鉢植えの場合は、表土が乾いたら十分に与えます。
庭植えの場合は、よほど晴天が続いて乾燥しないかぎり、必要ありません。

・肥料について

植え替えの際にリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料を施します。
この際、根に直接肥料が触れないようにすることが大切です。
3月から5月の間は1か月に1回、油かすと骨粉の等量配合の親指大のものを、5号鉢で3、4個施します。
6月から9月の間は、三要素等量の液体肥料を2000倍に薄めたものを、1か月に2、3回施します。

・病気と害虫

病気:立枯病、茎腐病

立枯病は茎と根のつけ根あたりが腐り、茎腐病は根元近くの茎が腐る病気です。
どちらも主に夏に発生します。
水はけと風通しが悪いことで過湿になるのが原因なので、盛り土した上に植えるか、水はけのよい土に改良し、風通しを良くすることで防ぐことができます。

害虫:クロウリハムシ、アブラムシ、ヨトウムシ

クロウリハムシは、4月から9月に発生するオレンジ色の頭と身体に黒い羽をもち、つやのある体長1cmほどの虫です。
見つけしだい捕殺するか、数が多ければ薬剤で防除します。
周辺のウリ科の雑草を処分することも有効です。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸