7月

7月26日の誕生花〜グラジオラス(トウショウブ)〜

今日は7月26日。
日光の日と呼ばれています。
弘仁11年7月26日に、弘法大師が栃木・日光にある山に日光山と命名した、とされていることにちなんで制定された記念日。
元々は二荒山(ふたあらさん)と呼ばれていましたが、二荒山に登った弘法大師(空海)がその景色に感動し、二荒をにこうと音読みし日光山(にっこうさん)と命名したとされています。

そんな7月26日の誕生花は、
「グラジオラス」
というお花です。

今日はこのグラジオラスについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

グラジオラス

グラジオラスは、南アフリカ原産のアヤメ科グラジオラス属の球根植物です。
ヨーロッパ各地では古くから栽培されており、1900年代にアメリカやカナダで本格的に品種改良が進められました。
日本には自生種がなく、明治時代に園芸種として輸入され、栽培が開始されたとそうです。
名前の由来は、ラテン語で剣を意味する「gladius(グラディウス)」から来ており、葉が剣に似ていることに由来しています。

地際から先端のとがった平べったい葉っぱを左右交互に出します。
球根から花茎を長く伸ばして、穂状に花を咲かせます。
開花時期は、品種によって異なります。
大きく分けて春咲きと夏咲きの種類に分けることができます。
春咲きグラジオラスの開花時期は3月から5月で、ゴールデンウィークのある5月上旬に見頃を迎えます。
夏咲のグラジオラスは、6月から10月と長期間花を楽しむことができ、7月に見頃を迎えます。
花色が豊富で、白、ピンク、赤、オレンジ、黄色、紫などの様々な花色が楽しめます。
また花弁もフリンジ咲き、平弁咲き、反転弁咲き、受け咲きなどがあります。
さらには花の大きさも、巨大輪から極小輪咲きまでと多種多様です。
花が終わるとタマゴ型の実をつけてタネを作ります。
また、球根のまわりに木子と呼ばれる豆粒大の小さな球根をつけます。

まっすぐに伸びたグラジオラスの花茎はフラワーアレンジの材料として非常に有用です。
また、花びらのひとつひとつを外し、ワイヤーでつなげてボタンのように大きな八重咲きの花に見せる「グラメリア」という技法もあります。
手間はかかりますが見ごたえ抜群のアレンジです。
グラメリアの技法をユリに用いたものを「リリメリア」、バラなら「ビクトリアンローズ」と呼びます。

◆花言葉

・武装の準備ができた、勝利

花名の由来にもなっている、細長く先が尖った剣形の葉からきています。

・密会、忍び逢い

古代ヨーロッパで、人目を忍ぶ恋人同士が人づてに花を相手に贈り、花束や籠に入れた花の数で密会の時間を知らせていたことからつけられています。

・慎重な愛

恋人たちが逢瀬を誰にも邪魔されないように用心深くふるまっていたことからつけられたようです。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日当たりのよいことが大切な条件です。少なくとも半日くらいは日光が当たらないと、花が咲きにくくなります。最低温度15℃以上、日中は25℃以上で生育が活発になりますが、これより低くても生育は可能です。球根の植えつけは、霜や凍結の心配がなくなってから、3月下旬以降が適期で、7月まで順次時期をずらして植えることができます。植えてから咲くまで約3~4か月、木子からでは5か月くらいかかります。本葉が2枚展開したころから球根の中に花芽(蕾のもと)がつくられるため、この時期からの低温、低日照、極端な乾燥は、花がきれいに咲かない原因となりますから注意が必要です。

・水やり

乾燥には強いのですが、成長期には十分な水分を必要とします。
庭植えでは、バークチップなどでマルチングをするか、丈の低い草花を株元に植えるのが良策です。
鉢植えは、本葉が出てから開花まで、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
開花後はやや乾かし気味にしても育ちます。

・肥料について

比較的やせ地でもよく育ちます。
庭植えは、元肥と開花後にお礼肥を施してください。
鉢植えでは、元肥のほか、葉が茂っている間、月に1回置き肥を施すか、月に3回くらい液体肥料を施します。
いずれもチッ素分はやや少なく、リン酸、カリ分の多いものが適します。

・病気と害虫

病気:首腐病、ウイルス病など

肥料分、特にチッ素が多いと球根が腐りやすくなります。
また、連作すると、首腐病などの病気が出やすくなるので、2年から3年で植え場所を変え、鉢植えは毎年新しい用土を使うようにします。
ウイルス病の発生した株は治癒が難しいため、処分します。

害虫:ハダニ

ハダニがつきやすいです。
ついたハダニは水で洗い流すとよいです。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸