7月

7月21日の誕生花〜トケイソウ(パッションフラワー)〜

今日は7月21日。
日本三景の日です。
日本三景観光連絡協議会が制定した記念日です。
『日本国事跡考』で松島・天橋立・宮島が日本三景として絶賛した林鵞峰の1618年の誕生日にちなみます。

そんな7月21日の誕生花は、
「トケイソウ」
というお花です。

今日はこのトケイソウについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

トケイソウ

トケイソウは、亜熱帯を中心に分布される、トケイソウ科トケイソウ属のツル性多年草です。
トケイソウという和名の由来は、3つに分かれた雌しべが時計の長針と短針、秒針のように見え、花びらとガクが文字盤のように見えることからきています。
非常にユニークな形の花で、その品種は500種以上と言われています。
さらに掛け合わせた園芸品種もあるので、とてもたくさんの品種があるということになります。
南米原産の植物ですが、日本でも暖地では露地で越冬します。
挿し木が容易な植物であり、長く伸びたツルが地面に下垂し、そのまま根付くということも多々あります。

開花時期は種類によって異なりますが、主に5月から10月です。
一見花びらが10枚あるように見えますが、植物学的には5枚だけで、残りの5枚はガクが変化したものだそうです。
花びらとガクは同じ色と形をしているので、見た目には区別できない。
花の大きさは10cmほどで1日花ですが、次々に花を咲かせるため長く楽しむことができます。
一つの花は短命ではあるものの、切っても水なしで半日は萎れません。
花色は白色と紫色が代表的ですが、ピンク色の種類や真っ赤な品種もあります。

果実は卵くらいの大きさで、夏から秋にかけて実をつけます。
トケイソウ科の果実は食用にされるもものが多いですが、全ての品種が食べられるわけではないです。
食べれるものの中でもクダモノトケイソウという品種の果実は「パッションフルーツ」という名で流通する有名なフルーツです。

つる性の植物で、あんどん仕立ての鉢物としてよく出回っていますが、庭に植えてフェンスに誘引したり、目隠しやグリーンカーテンとして使うこともできます。

◆花言葉

・恋の激しい苦しみ

花が情熱(passion)の花ではなく、受難の花であることからきているそうです。

・聖なる愛

花弁と萼(ガク)の10枚を使徒に、5本のおしべをキリストが受けたキズ、手のひらのような葉を迫害者の手に見立てた花の形にちなんでいます。

・宗教的情熱

16世紀頃、南アメリカで初めて花を目にした宣教師たちが、地域の住民がキリスト教への改宗を望んでいると信じて布教に励んだことからつけられたとされています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

鉢植えは、日光がよく当たる場所が適します。
ただし鉢植えは、夏に株の調子が悪い場合は、半日陰へ移すとよいでしょう。
冬はガラス越しの日光が当たる室内で管理します。
寒さに強い種類を庭植えする場合は、日なたで北風が当たらず、水はけのよい場所に植えると失敗が少なく安全です。
また冬に、株全体に不織布をかぶせたり、敷きわらを敷くなどの防寒対策を行えば、さらに冬越しに成功する可能性が高くなります。

・水やり

春から秋は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与え、冬は控え気味にします。
過湿にすると立ち枯れすることがあるので注意します。

・肥料について

春から秋の成長期に、緩効性化成肥料や骨粉入りの油かすなどの有機質肥料を規定量施します。

・主な病害虫

春のアブラムシや乾燥によるハダニに注意が必要です。
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。
新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。
春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。
暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。


主な引用・参考元
LOVEGREEN