今日は3月5日。
サンゴの日だそうです。
世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)によって1996年に制定されました。
日付は「さん(3)ご(5)」の語呂合わせと、サンゴが3月の誕生石であることにちなみます。
そんな3月5日の誕生花は、
「ストック」
というお花です。
今日はこのストックについてご紹介します。
◆特徴
ストックは、南ヨーロッパ原産のアブラナ科アラセイトウ属の多年草です。
本来多年草ですが、日本の気候では夏越しできず、一年草として扱われています。
名前は、茎が太くて丈夫なことから、茎を意味する「Stock(ストック)」から付けられました。
和名では紫羅欄花(アラセイトウ)と呼ばれます。
これは葉の質感が毛織物のようであることから、ポルトガル語でラシャ布を意味する「ラセイタ」が転じて「葉ラセイタ」となり、このように呼ばれるようになったそうです。
日本へは江戸時代に渡来したとされています。
高さは20cmから80cmほどに生長します。
葉の色はやや灰色がかった緑で、草姿は冬の間ロゼット状で根元の葉は大きめです。
すらりと伸びた茎に、ふわふわとした小さな花をたくさんつけることが特徴です。
花色はピンクや白などが多く、大きさは2cmから3cmのものが多く見られます。
花びらの形は品種によって異なりますが、人気があるのは華やかな見た目の八重咲の品種です。
華やかで、花持ちがいいことから、切り花やアレンジメントによく用いられています。
また、甘い香りを放ち、花の種類が減る冬に開花期を迎えることから、花壇や鉢植えにして多くの方に楽しまれています。
◆花言葉
・逆境に変わらぬ誠
駆け落ち相手の恋人を失った青年のお話からきています。
スコットランドの美しいお姫様は好きでもない相手と婚約させられることになって、恋人と駆け落ちを決心し、吟遊詩人に変装して城の窓の下で待っている恋人への合図に花を一枝投げました。
お姫様は縄梯子をつたいおりましたが、誤って石畳の上に落ちてしまい亡くなってしまいます。
恋人を失った青年は吟遊詩人になって、投げられた花を帽子に刺してヨーロッパを彷徨い歩いたということです。
・永遠の美しさ
上記の物語で吟遊詩人になった青年の気持を現したものだそうです。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりと風通しが良い場所が適しています。
地植えは植え付け前に、腐葉土や堆肥などの有機質肥料を施してから植え付けます。
鉢植えのストックは市販の草花用培養土で栽培可能です。
・水やり
表土が乾いたらたっぷりと与えます。
特に冬の気温の低い時期の水やりは、夜間に土中の水が凍らないように午前中の水やりを心がけましょう。
・肥料について
植え付け時に元肥を混ぜれば、追肥の必要はありません。
・主な病害虫
病害虫には強く、手間のかからない草花ですが、アブラムシや立ち枯れ病には注意が必要です。
アブラムシは窒素分の多い肥料を与えすぎると発生することがあるので、肥料の与えすぎに注意します。
立ち枯れ病にかかった苗は早めに抜き取り、他の苗に伝染しないようにしましょう。
主な引用・参考元
・LOVEGREEN