2月

2月14日の誕生花〜シュンラン(ジジババ)〜

春蘭

今日は2月14日。
煮干しの日だそうです。
全国煮干協会が1994年に制定した記念日で、日付は2(に)1(ぼ = 棒)4(し)の語呂合わせからこの日になったそうです。

そんな2月14日の誕生花は、
「シュンラン」
というお花です。

今日はこのシュンランについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

春蘭

シュンランは、東アジア原産のラン科シンビジウム属の多年草です。
古来から日本で自生している東洋蘭の一種で、春を告げる植物として、古くから日本人に親しまれてています
名前は花期が春の蘭であることからつけられました。
別名ではジジババと呼ばれますが、上部がおばあさんが被るほっかむりに似ていて、下部がおじいさんの髭に似ていることからつけられたという説があります。

開花時期は3月から4月で、葉の影に花茎を伸ばしてその先端に花を1つ付けます。
基本的には1つの花のみをつけますが、まれに2、3個つけることもあります。
花は横向きに咲く特徴があり、萼片と側花弁は緑色をしていて光沢があります。

シュンランは地生蘭の代表格です。
地生蘭とは、その名の通り地中に根を生やす蘭のことを指し、水をためる器官がほとんどない状態なので、水切れを起こすとすぐに枯れてしまいます。
新鮮な水を常に必要とするため、育てるのも難しい品種です。
また、生きるための栄養素を光合成のほか、腐生菌と外生菌根菌から有機物を得ている不思議な植物です。
腐生菌とは、生物の遺体や老廃物から栄養素を吸い取りながら生きている菌類で、外生菌根菌とは栄養素や水分が少ない用土の中からでも栄養分や水分が吸収できるように助けてくれる菌です。

◆花言葉

・飾らない心

風の冷たさがまだ残る雑木林の中でひっそりと奥ゆかしく咲く花の姿からつけられています。

・控えめな美

他の華やかなランの花に比べて、花色が地味で小さく目立たない花の素朴な美しさからつけられたようです。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

一年中、半日陰になる場所を好みます。
棚下や30%から50%の遮光下がよく、夏は葉焼けを防ぐために75%の遮光をするとよいでしょう。
冬は、極端な凍結を嫌うので、鉢植えは棚下や無加温ハウスの日陰などに置いて花芽を保護します。
庭植えの場合は、半日陰の木の下を好みます。

・水やり

用土により異なりますが、基本的には用土が乾いたら水やりをします。
春と秋は朝、夏は夕方から夜に、たっぷりと与えます。
冬は鉢の乾き具合を見て、用土が白く乾いていたら水を与えます。

・肥料について

新葉が成長し、花芽形成の始まる4月下旬から6月下旬と、芽の充実する9月下旬から11月上旬に、液体肥料を2週間に1回施します。
また、花後と秋に1回、置き肥を併用すると効果的です。

・病気と害虫

病気:ウイルス病、灰色かび病、炭そ病、黒斑病、軟腐病、根腐れ

ラン科の場合、一番の大敵はウイルス病です。
葉に不規則な色むらやモザイク模様が見えたら要注意です。
低温多湿時に、咲き終わった花がらに灰色かび病、新葉に炭そ病や黒斑病が見られます。
高温多湿による根腐れや軟腐病にも注意してください。

害虫:アブラムシ、ハダニ、ナメクジ、ヨトウムシ

花にウイルス病媒介の原因にもなるアブラムシがよくつきます。
また、梅雨などの水やりが少ない時期には、ハダニが発生します。
人里では動物の食害も見られます。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸