2月

2月4日の誕生花〜ツバキ(ヤブツバキ)〜

今日は2月4日。
ぷよの日だそうです。
ぷよぷよ「ぷ(2)」と「よ(4)」の語呂合わせから。株式会社セガが制定しました。

そんな2月4日の誕生花は、
「ツバキ」
というお花です。

今日はこのツバキについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

椿雪椿

ツバキは、日本を含む東アジア原産のツバキ科ツバキ属の常緑高木です。
名前の由来には諸説があり、厚みのある葉の意味で「あつば木」、つややかな葉の「艶葉木(つやばき)」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」などがありますが、花より葉の美しさが名前の由来とされる説が多いようです。

光沢のある濃い緑の葉をもちます。
高さは5mから10m前後に生長し、高いものでは15mにもなります。
ただしその成長は遅く、寿命も長いです。
樹皮はなめらかで灰色地に灰白色の模様があり、時に細かな突起がまばらに出ることが特徴です。
花は紅色の5弁花で、枝の先に1個ずつ下向きに咲かせます。
開花時期は2月から4月頃で、早咲きのものであれば冬の最中に咲きます。
花弁は長さ3cmから5cmで筒状に咲きます。
散るときは花弁と雄しべが一緒にボトっと落花します。

サザンカと非常によく似ていますが、下記のような違いがあります。
ただし、園芸品種は多様性に富むので見分けにくい場合もあります。

  • ツバキは花弁が個々に散るのではなく萼と雌しべだけを木に残して丸ごと落ちるが、サザンカは花びらが個々に散る。
  • ツバキは雄しべの花糸が下半分くらいくっついているが、サザンカは花糸がくっつかない。
  • ツバキは、花は完全には平開しないが、サザンカは、ほとんど完全に平にまで開く。
  • ツバキの子房には毛がないが、サザンカの子房には毛がある。
  • ツバキは葉柄に毛が生えないが、サザンカは葉柄に毛が生える。
  • ツバキの花期は早春に咲くのに対し、サザンカは晩秋から初冬にかけて咲く。

◆花言葉

・控えめな愛

美しい花に香りがないことからつけられています。

・誇り」「完璧な魅力

媚びることのない凜とした花の姿や風情からきています。

・私の運命はあなたの手に

小デュマの小説「椿姫」で、白と紅のツバキをもって社交界に現れるヒロインのマルグリッドにつけられた名前の椿姫をたとえてつけられています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

鉢植え、庭植えともに日当たりのよい場所から日陰まで栽培できます。
ただし、日なたでは西日の当たらない場所、日陰ではなるべく明るい場所を選びます。
また、冬に乾いた冷たい風に当たると、蕾の落下や枯れ込む原因となるので、冬に北風が当たらないことも重要です。

・水やり

鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
特に開花期の株は、花弁を広げるために水を必要とするのでたっぷりと与えましょう。
庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は水やりの必要はありませんが、雨が少なく土の表面が乾くようなときはたっぷり与えます。

・肥料について

庭植えは2月に有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておきます。
鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥しますが、開花中の株は花が咲き終わってから追肥します。

・病気と害虫

病気:花腐菌核病、すす病

花腐菌核病は、花弁に茶褐色の斑紋が現れます。
開花時期に雨が多いと被害が広がります。
水やりのときも、花弁に水がかからないよう注意します。
病気にかかった花は、地面に落ちて翌年の病気の発生源となるので早めに処分します。
すす病は、カイガラムシなどの排せつ物が堆積した葉や枝に黒いすす状のカビが発生するもので、見た目が汚いだけでなく光合成を妨げます。

害虫:チャドクガ、カイガラムシ類

チャドクガは幼虫が葉を食害するほか、毛が皮膚に触れると強いかゆみを伴う発疹が現れるため注意したい害虫です。
幼虫の主な発生時期は5月から6月と8月から9月の年2回です。
葉裏につく黄色い卵塊のうちに葉ごと切り取って処分するのが一番ですが、これを見逃した場合は、卵からかえってしばらくは集団で葉を食害するため、早く発見して集団でいるうちに捕殺するか、または殺虫剤を散布するのが効果的です。
カイガラムシ類は、樹液を吸うため樹勢を損ねます。
また、すす病を誘発します。
成虫は体がロウ質で覆われ、薬剤が効きにくいのですが、足が退化して移動できないので、見つけたら竹べらなど樹皮を傷めないものでかき落とします。
主に5月中旬から6月に幼虫が発生し、移動して広がります。
幼虫はまだ移動できますが、ロウ質に覆われていないため、この時期であれば接触毒性の薬剤を散布するのが有効です。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸