今日は12月11日。
胃腸の日だそうです。
日本大衆薬工業協会によって2002年に制定された記念日で、日付は「胃(1)に(2)い(1)い(1)」の語呂合わせにちなみます。
そんな12月11日の誕生花は、
「ヒヤシンス」
というお花です。
今日はこのヒヤシンスについてご紹介します。
◆特徴
ヒヤシンスは、北アフリカや地中海沿岸が原産のキジカクシ科ヒヤシンス属の耐寒性球根植物です。
日本には1863年にフランスからチューリップとともに渡来しました。
名前は、ギリシャ神話に登場する美少年ヒュアキントスに由来しています。
和名では、日本に伝来したタイミングで当て字で「飛信子」や「風信子」と漢字が当てられました。
葉はやや肉厚な根出葉で、放射状に広がります。
草丈20cmから30cm程に生長し、すっと伸びた茎の先に2cmくらいの星型の小さい花を房状にたくさん咲かせます。
開花時期は2月から4月頃で、花弁が反り返る小花を穂状につけ、花色は白、赤、黄などが定番で人気があります。
そのほか、ピンクや紫、青、オレンジ、紅色、これらの色の濃さなどが少しづつ異なるものがあり、とても多彩です。
鉢植えにされることが多いですがマイナス5℃程度まで耐えるので、南関東以西の暖地なら地植えでも育ちます。
開花したヒヤシンスは、爽やかな青葉のような香りを漂わせます。
この香りの成分は香水にも利用され、疲労回復やリラックス効果があるとされています。
◆花言葉
・変わらぬ愛
ヒアキントスの死を嘆き悲しんだアポロンの少年への愛を表した花言葉です。
・誠実
ヒアキントスの死を悼み、少年を忘れないように花にかえたアポロンの真摯な愛からきているとされています。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
耐寒性が強く、全国で栽培できる秋植え球根です。
水はけのよいところが適し、早春の発芽のころから花が終わるころまでは日によく当てることが大切です。
球根に養分が蓄えられているので、日陰でも咲きますが、翌年の花数が少なくなったり、咲かなくなったりすることもあります。
数年間、据え置きにすることも可能ですが、病害虫の予防のために、梅雨前に掘り上げて乾燥貯蔵しておくほうが安全です。
・水やり
10月から5月までの生育期は、用土が乾いたらたっぷり与えます。
庭植えではほとんど必要ありませんが、鉢やコンテナではひどく乾燥させると根の先端が枯れて、伸長が止まってしまい、成長が悪くなるので注意します。
・肥料について
植えつけの際、元肥として緩効性の粒状化成肥料と苦土石灰を用土に混ぜておきます。
固形の有機質肥料を施す際には、球根から離して、表土に埋めるようにします。
花が終わるころに、球根を肥大させるために追肥を施します。
・主な病害虫
球根の内部から黄色く腐る黄腐病や、球根の外側から白く腐る白腐病(いずれも細菌病)には注意が必要です。
薬剤では防除できませんので、水はけをよくして、連作しないこと、梅雨前の早い時期に掘り上げることで予防に努めます。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸