12月

12月10日の誕生花〜ストレプト・カーパス(牛の舌)〜

今日は12月10日。
世界人権デーです。
1948年12月10日に、パリで行われた第3回国連総会で「世界人権宣言」が採択されたことに由来し、1950年の国連総会で制定されました。
国際デーの一つで、日本では、この日までの一週間を「人権週間」としています。

そんな12月10日の誕生花は、
「ストレプト・カーパス」
というお花です。

今日はこのストレプト・カーパスについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

牛の舌

ストレプト・カーパスは、南アフリカ原産のイワタバコ科ストレプトカーパス属の非耐寒性多年草です。
名前は、ギリシャ語のstreptos karposが由来です。
意味は、ツイストフルーツ(曲がってねじれた形の果実)で、種のさやの形からつけられました。
和名では牛の舌と呼ばれ、牛の舌に似た大きな葉が1枚だけ育つ種類があり、その大きな1枚の葉を牛の舌に見立てたことから名前がついたと言われています。

花びらはラッパ状で、先は5枚に分かれています。
紫色の花が一般的ですが、そのほか白やピンク、赤といった花を咲かせる種類もあります。
開花時期は5月から10月頃で、株いっぱいに美しい花を咲かせます。
1輪の花の寿命自体は短いですが、次々と花芽を上げてくるため長期間花を楽しむことが可能です。

インドアプランツとしても人気があり、どの種類も、年間を通して室内での栽培が可能です。
ストレプトカーパス属は、150種以上もありますが、まず大きく2つの亜属に分類されます。
ストレプトカーパス亜属とストレプトカルペラ亜属です。

・ストレプトカーパス亜属

茎がない種類(無茎種)です。
花茎と呼ばれる花をつけるためだけの茎は出ます。

・ストレプトカルペラ亜属

茎がある種類(有茎種)です。
代表的なのはsaxorum(サクソルム)種で、茎を伸ばして美しい形に仕立てられるのが、人気の理由でもあります。
saxorum種は日本で帰化植物として自生している場所もあります。

◆花言葉

・ささやきに耳を傾けて

清楚な少女のような雰囲気の花が細い花茎の先で風にゆれる様子からつけられた花言葉です。

・信頼に応えて

長い間花が咲き続けることからきているようです。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

高温に弱いので、夏は暑さを防ぐために半日陰に置きますが、それ以外の季節はよく日光に当てたほうが花つきがよくなり、株姿もコンパクトにまとまります。
用土の過湿は嫌いますが空中の湿度は好むので、生育期に乾燥が激しい場合は霧吹きで葉水を与えるとよいでしょう。
戸外で長雨に当てると根腐れを起こすことがよくあるので注意してください。
水はけがよく清潔な用土を好むので、庭植えにはあまり適しません。
冬は室内の日当たりのよい場所で管理します。

・水やり

鉢土が乾いてから与えるようにし、水の与えすぎに注意します。
特に冬に水を与えすぎると根腐れを起こしがちです。

・肥料について

春から秋の成長期に、チッ素・リン酸・カリ等量か、リン酸分がやや多めの化成肥料を規定量置き肥として施します。

・主な病害虫

枝や葉が混み合うとカイガラムシが発生することがあります。
乾燥が続くとハダニが発生することがありますが、葉水をこまめに与えると発生を防ぐことができます。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸