10月

10月1日の誕生花〜ヘリオトロープ(キダチルリソウ)〜

今日は10月1日。
コーヒーの日です。
全日本コーヒー協会によって1983年に制定されました。
国際コーヒー協会が定めた「コーヒー年度」の始まりの日であることにちなんでいます。
2015年に上記を踏まえ「国際コーヒーの日」が制定されています。

そんな10月1日の誕生花は、
「ヘリオトロープ」
というお花です。

今日はこのヘリオトロープについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

木立瑠璃草

ヘリオトロープは、南アメリカ原産のムラサキ科キダチルリソウ属の一年草または多年草です。
寒さの少ない原産地では多年草の種類で木のように成長しますが、寒冷期のある日本では一年草の種類として分類されます。
名前の由来はギリシア語が語源で、学名の「Heliotropium」は「helios(太陽)」と「trope(向く)」で太陽に向かうという意味があります。
日本にはじめて輸入された香水ともいわれており、ヘリオトロープを使った香水が、夏目漱石の「三四郎」の作品のなかでも登場しています。

葉は、明るい緑色で、葉脈がくっきりしています。
形はやや長い楕円形で、先がとがっています。

開花時期が4月下旬から10月頃と長いこともヘリオトロープの特徴です。
紫や白色の小さく星のような形の花がドーム状に密集して咲きます。
花からはバニラのような香りがするため、ハーブとしても親しまれています。

切り戻しをすると、よりたくさんの花を長く咲かせてくれます。
またここで切り取った花はドライハーブとして活用できます。

◆花言葉

・永遠の愛、愛よ永遠なれ

ギリシャ神話の太陽神ヘリオスと恋人の水の精クリュティエのお話からつけられています。

・献身、献身的な愛

花になっても太陽を見続けているクリュティエの報われぬヘリオスへの愛につけられているのでしょう。

太陽神ヘリオスと水の精クリュティエのお話

太陽神ヘリオスが王女レウコトエに恋心を抱き求愛したので、二人の仲に嫉妬したクリュティエはレウコトエの父王に告げ口し、怒った父王は王女を生き埋めにしました。
クリュティエを許せないヘリオスの愛は冷めてしまい、クリュティエは9日間、地面に座り太陽の顔を見つめ続けて、ヘリオトロープの花となり、花になっても見つめ続けているそうです。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日当たりがよく、水はけのよい場所で育てます。
寒さにはあまり強くないので、鉢植えにして、冬は霜の降りない場所に移動させるか、室内の日当たりで管理すると安全です。
また真夏は西日を避けて管理します。
酸性土壌を嫌うので、庭植えするときは、植えつけ前に苦土石灰をまいて耕しておきましょう。

・水やり

土が乾き始めたらたっぷり水やりします。
乾燥させると葉が黒くしわしわになり、ひどい場合には落葉します。
根がよく張った株や真夏は、水切れさせないように注意します。

・肥料について

元肥として緩効性化成肥料を施します。
追肥は、真夏と冬を除き、生育中に緩効性化成肥料か液体肥料を定期的に施し、肥料切れさせないようにします。

・主な病害虫

特筆すべき病害虫はほとんどありません。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸