今日は7月12日。
ラジオ本放送の日です。
1925年のこの日、東京放送局(現在のNHK放送センター)がラジオの本放送を開始したことを記念して制定されました。
仮放送が始まったのはその年の3月22日で、この日は放送記念日になっています。
そんな7月12日の誕生花は、
「ニコチアナ」
というお花です。
今日はこのニコチアナについてご紹介します。
◆特徴
ニコチアナは、南米原産のナス科タバコ属の植物です。
観賞用に育てられているものは1~2年草として育てられますが、宿根タバコは多年草となっています。
名前の通り、ニコチアナはタバコの原料として有名です。
ただ、葉タバコの原料となるのはニコチアナ・タバカムという種類ですが、こちらは1904年にタバコ専売法によって栽培禁止となっています。
とはいえ、タバコ属全ての種類が禁止となっている訳ではなく、1985年からは観賞用の品種は栽培可能となったのです。
観賞用品種は花タバコと呼ばれており、気軽に育てられます。
なお、ニコチアナという名前の由来は、フランスにタバコを紹介した外交官で学者だったジャン・ニコという方の名前にちなんでいます。
開花時期は5月から10月です。
ロゼット状の株から花茎を伸ばし、白、赤、ピンク、グリーンなどのカラフルな星形の花を咲かせます。
芳香があり、夕方頃になると甘い香りが漂います。
特に香りが強いのが白花の品種で、ジャスミンタバコなどと呼ばれることもあります。
開花時期は種まきの時期でも変わりますので、遅く開花させたい場合は春まきにします。
ニコチアナの原種は草丈がとても長く成長し、100cmを超すこともしばしば。
一方で観賞用に交配された種類は30cmから50cm程度に成長が抑えられています。
これは矮性種と呼ばれるもので、小さな個体だけを交配させて作られます。
ニコチアナは多様な色合いの花を楽しめ、管理も比較的容易です。
また暖地で育てるとさらに大きく成長し、寄せ植えなどにもできます。
◆花言葉
・あなたがいれば寂しくない
タバコ属であることに由来しています。
タバコを吸うと気持ちが和らぐからという理由です。
・孤独な愛
ニコチアナは群生して花を咲かせますが、しばらくたつと1つ1つ枯れていってしまいます。
枯れ切ってしまう前に少しだけ花が残っている姿が、孤独に感じられたからです。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
庭植えでは、水はけのよい日なたに植えつけます。
鉢植えのものは、1年を通じて日当たりのよい戸外に置いて管理します。
・水やり
庭植えでは、水やりは特に必要ありません。
鉢植えでは、栽培期間を通じて土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
・肥料について
庭植え、鉢植えともに、3月から10月の生育期間中に、緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)を定期的に施します。
・主な病害虫
アブラムシとオオタバコガが発生することがあります。
アブラムシは3月から11月の期間中、特に新芽に発生しやすいので、よく観察して発生したら防除します。
オオタバコガは、5月から10月にかけて発生します。
夜間に飛来した成虫が蕾に卵を産みつけ、幼虫が蕾を食べます。
見つけしだい、捕殺しましょう。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸