6月

6月13日の誕生花〜ベニバナ〜

今日は6月13日。
はやぶさの日です。
2010年のこの日、世界初の小惑星サンプルリターンなどを成し遂げた宇宙探査機はやぶさが地球に帰還したことを記念して制定されました。

そんな6月13日の誕生花は、
「ベニバナ」
というお花です。

今日はこのベニバナについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

紅花

ベニバナは、キク科ベニバナ属に分類される一年草もしくは多年草です。
エジプトや地中海沿岸が原産と考えられており、日本へはシルクロードを経由して奈良時代に渡ってきたそうです。

ベニバナの学名にあるCarthamusは、アラビア語のquartom(染める)という意味があり、この植物から染料がとれることが由来となっています。
別名でスエツムハナと呼ばれ、「源氏物語」にも出てくる場面があります。
源氏が真っ赤な鼻をした常陸宮の姫にスエツムハナというニックネームを付けたことで用いられたそうです。

草丈は60cmから120cm程にまで生長し、花びらが細いアザミに似た形のオレンジや黄色の花を咲かせます。
春から夏にかけて花を咲かせるベニバナは、6月下旬から7月上旬が見頃です。
咲きはじめは黄色ですが、咲き進むにつれて紅色に変化していきます。
名前の由来は、古くから花が紅色の染料として使われてきたことにちなみます。
昔は衣装の染料や平安王朝の人の頬に塗ったりして使われたそうです。

黄色と紅色の色素が含まれていて、どちらも染料として利用されています。
染料として使うときは、摘み取った花びらを日干しにして一晩水につけます。
すると、水に黄色の色素が染み出すので、黄色に染める場合はこの液を使います。
黄色の色素を抜き取ったら、花びらを臼でついて団子状にまとめ、乾燥させて紅餅と呼ばれるものを作ります。
これを紅色の染料として使います。

染料のほかにも、漢方としても使われています。
また、古代エジプトではミイラの布の防腐剤としても使われていたとも言われています。
種からは良質な油がとれ、これが紅花油(サフラワー油)と呼ばれています。
切り花やドライフラワーとしてもよく使われます。
山形の県花でもあります。

◆花言葉

・情熱的な恋、情熱

黄色から開花が進むにつれて紅くなる花色につけられています。

・装い、化粧

紅色の色素を含む花が古くから染め物や口紅などの染料に使われてきたことからつけられています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日光を好み、日当たりが良い方がすくすくと育ちます。
また風がよく通る環境で育てます。
乾燥には強く、高温多湿を嫌います。
やや低温にも耐えることができ、雪や霜に当たっても枯れない頑丈さがあります。
ただ真冬の厳寒には耐えられないので、敷きワラなどを株元へ覆うことで冬越しをします。

・水やり

ベニバナは過湿の環境を苦手とするので、乾燥気味に育てます。
与えるタイミングは、土の表面が乾いているのが目安です。
地植えの場合は、植え付けをしてからは当分の間、乾燥させないように水やりをしてください。
植えつけてしばらくしたら降雨の力でも生育します。
雨がなかなか降らない場合にのみ、水やりを行いましょう。
夏場は葉に水がかかると炭そ病を引き起こす可能性があるので、株元にそっと水やりを施します。

・肥料について

ベニバナは肥料の与え過ぎによって、バランスが悪くなり茎が伸びすぎてしまいます。
鉢植えの場合、肥料は植え付けの際に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
その後、追肥を施す必要はありません。
ただ、育ち方に合わせて1か月に1回程度であれば液体肥料を与えても問題ないです。
地植えで育てているのであれば、耕した土に腐葉土か堆肥を多く混合させておきます。
そして、ゆっくり効く化成肥料を施しておきましょう。
ここでも追肥は行いません。

・病気と害虫

病気:炭そ病

土の中に潜んでいる菌が原因で、雨で泥はねして菌が寄生したり土の中に潜んでいることが多いです。
株元に注ぐように水やりして泥はねをなくしましょう。
病気にかかったときは回復しないので、病変部分を切り取って処分し、殺菌剤をまいて拡大を防いでください。

害虫:アブラムシ、ハモグリバエ

葉に落書きのような白い筋がついたら、ハモグリバエ幼虫が筋の先端にいるので、葉の上からつぶしましょう。
葉っぱを観察していて害虫を見つけたときは、専用の薬剤を散布して駆除していきましょう。


主な引用・参考元
HORTI by GreenSnap