6月

6月12日の誕生花〜ジンジャー〜

今日は6月12日。
日記の日です。
由来は、1942年6月12日にポーランド系ユダヤ人のアンネ・フランクによって『アンネの日記』が書き始められたことにちなむようです。

そんな6月12日の誕生花は、
「ジンジャー」
というお花です。

今日はこのジンジャーについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

ジンジャー・リリー

ジンジャーはショウガ科ヘディキウム属の半耐寒性球根植物です。
原産地はインド、ネパール、マレーシアなどの熱帯で約40種類くらいの原種があります。

日本へは安政年間に渡来し、香りのよさが好まれて、明治以降「ジンジャー リリー」の名で栽培が増えました。
現在多く作られているのは、主に香りのよいコロナリウム系です。
ハナシュクシャという和名もあります。

開花時期は7月から11月で、蝶のような白い花を穂状につけ、甘い香りがします。
強健な植物で、病害虫もほとんどなく、植えっぱなしにしておいても毎年咲き続けます。
そのため、庭が広く取れた時代には、ほとんどの家の庭で咲いている花でした。
最近ではジンジャーを植える広い庭が少なくなり、花を見る機会が少なくなっています。
白く蝶が舞っているような姿が印象的ですが、花色は白だけでなく、黄色やオレンジなどもあります。
黄色やオレンジの花は、白い花から品種改良されてつくられた種類です。花からは甘く強い香りを放たれます。

ショウガも英語ではジンジャーと呼びます。
このジンジャーリリーもショウガ科の植物ではありますが、花の鑑賞用の品種として江戸時代に日本に持ち込まれたもので、食用としての利用はできません。
漢方にも縮砂(シュクシャ)という名前の植物がありますが、これも同じショウガ科の植物ですがジンジャーリリーとは別の植物です。

◆花言葉

・豊かな心

夕暮れとともに強くなる花の香りが豊かに広がることからつけられたそうです。

・慕われる愛

香水に利用される魅力的でまとわりつくような甘い芳香をたとえたものとされています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

熱帯植物なので、早く植えても地温が低いと発芽しません。
3月以降が植えつけの適期となります。
日当たりが良く、腐植質に富んだ肥沃な土で、耕土の深い場所が適しています。
植える前に球根をよくチェックして、球根の切り口部分が腐っている場合は、その部分を切り捨ててから植えつけます。
腐った部分をつけたまま植えると土中で腐食が広がり、場合によっては芽が出ないことがあります。

・水やり

日光と水を好む植物なので、1週間も雨が降らないような時は、株元にたっぷり水をやります。
そして、生育中は常に土に湿り気を保つようにします。
生育初期に出る株は葉も少なく、草丈も低いのですが、順次株が大きくなっていき、やがて花が咲き始めます。

・肥料について

ジンジャーの花を長期間にわたり咲かせるには、十分な肥料が必要となります。
肥料不足で栽培すると、葉色が黄ばみ株も小さく花立ち数も少なくなります。
元肥は土の量に対して3~4割の完熟堆肥、腐葉土、ピートモスなどの根張りをよくする有機物を、40cmから50cm程に深耕した土とよく混ぜ合わせておきます。
植えつけた後は、緩効性化成肥料を土の上に置き肥として施します。
約2カ月で肥効がきれるので、葉が緑色の間は置き肥を続けます。
また、生育促進のために10日に1回の割合で、液肥を水やり代わりに与えます。

・主な病害虫

普通に栽培していれば、まったくといってよいほど、病害虫のない丈夫な植物です。
ジンジャーの葉には食品の腐敗を防ぐ成分が含まれているので、病気になりにくいようです。
8月の熱帯夜の続く頃、周囲に雑草が茂る荒れ地がある時は、まれに周囲からヨトウムシが新葉を食害しにくることも起こるので、夜見回って食害を見つけたら、園芸用のエアゾール式殺虫剤をかけると簡単に防ぐことができます。


主な引用・参考元
サカタのタネ