今日は4月21日。
民放の日と呼ばれています。
1951年のこの日に、日本初の民間放送が事業を開始したことにちなみ、日本民間放送連盟が1968年に「放送広告の日」として制定されたことが始まりです。
1993年に現在の「民放の日」に改称されました。
なお、毎年4月21日から4月27日までは民放週間です。
そんな4月21日の誕生花は、
「ワスレナグサ」
というお花です。
今日はこのワスレナグサについてご紹介します。
◆特徴
ワスレナグサはムラサキ科の一年草です。
原産地のヨーロッパでは多年草として分類されますが、暑さと過湿を嫌い、日本では夏越しが難しいことから一年草として分類されています。
日本には、明治時代に園芸業者がノハラワスレナグサが輸入されたのが最初と言われている。
ですが、同じワスレナグサ属の仲間ということでは、元々エゾムラサキが日本には自生分布していました。
ワスレナグサのひとつひとつの花は米粒程のサイズで非常に小さな花です。
しかし、花期の4月から6月に無数の青い小花が開花している光景はとても美しい光景です。
最近はブルーの他、ピンクや白もあり、私たちを楽しませてくれます。
また、花丈も高性のものが出てきて、切り花としても出回っています。
こぼれ種でもどんどん数を増やすことができる、繁殖力の強い植物です。
ワスレナグサは、花壇や鉢植えなどで園芸観賞用として栽培されていることが多いです。
ヨーロッパにおいて、ワスレナグサの仲間は肺などの呼吸器疾患(喘息や慢性気管支炎など)に効果があると言われていて、民間療法で薬(シロップ薬、鎮咳去痰薬)として用いられることがあるそうです。
◆花言葉
・私を忘れないで、誠(真実)の愛
中世ドイツにおける次の伝説がこの花言葉の由来とされています。
若き騎士ルドルフと恋人ベルタが、ドナウ川のほとりを散策していると、岸辺に咲く美しい青い花を見つけます。ルドルフはベルタのためにその花を摘もうとして岸に降りると、思いがけず早い川の流れに飲まれてしまいます。
鎧の重さに耐えかねたルドルフは、最後の力で花を岸に放り投げ、ベルタに向かって「Vergiss mein nicht!(私を忘れないで)」
と叫び、そのまま川底に沈んで死んでしまいます。
ベルタは亡き人の思い出を生涯大事に、この花を髪に差し続けて過ごしました。
人々はこの花を「vergissmeinnicht」と呼び、ふたりの物語を語り継ぎました。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
風通しの良い日なたで、水はけと水もちが良い場所で育てます。
水辺を好みますが、花壇で水はけが悪いと腐りやすくなってしまいます。
また、根が比較的浅く張るので、植えつけが秋遅くなった場合は、霜柱で持ち上げられないよう、不織布などで霜よけを施します。
日当たりを好みますが、花つき苗を植えつける場合は、半日陰となる場所でも開花します。
・水やり
水切れを嫌うので、鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりします。
冬や庭植えの場合も、よく乾くときはたっぷり水やりしてください。
・肥料について
元肥として緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。
その後は生育中にリン酸分とカリ分が多めの液体肥料を施します。
肥料が多すぎると花つきが悪くなるので、生育具合を見ながら施しましょう。
・病気と害虫
害虫:アブラムシ
春、風通しが悪いときなどに、アブラムシが発生することがあります。
風通しをよくし、見つけたら速やかに駆除します。
病気:灰色かび病
湿度が高く、葉についた水がなかなか乾かない状態が続いてしまうと、発生することがあります。
風通しをよくして、傷んだ葉や花はこまめに摘み取って予防に努めます。