6月

6月5日の誕生花〜トリトニア〜

今日は6月5日。
環境の日と呼ばれています。
1972年12月15日の国連総会にて、6月5日を環境保全に対する関心を高め啓発活動を図る日として制定されました。
別名、世界環境デーとも呼ばれます。
日本では環境基本法により「事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高める」という目的の下、6月5日を環境の日と定めています。。

そんな6月5日の誕生花は、
「トリトニア」
というお花です。

今日はこのトリトニアについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

トリトニア

トリトニアは南アフリカ原産のアヤメ科トリトニア属の多年草です。
40種から50種程の品種があり、ガーデニングで多く見られるのは、トリトニア・クロカタです。
この種を中心に品種改良が進められています。
草丈は約20cmから50cm程に成長します。

じょうご形の花を咲かせ、花色はオレンジ色、ピンク、赤、黄、クリーム色、白などがあります。
花の直径は3cmから4cmです。
主に出回っているのは園芸品種で、花色だけを明記しているものが多いようです。
開花時期は4月から5月で、秋に球根を植えて栽培します。

葉は単色の緑色で剣のように尖っていて、株の中心から伸びた茎先に6個から8個ほどの円錐状の花を咲かせます。
花弁は6枚でその中央には3本の雄しべと雌しべがあり、花は同じアヤメ科のグラジオラスやフリージアによく似ています。
花が咲き終わり気温が徐々に高くなってくると、地上の茎や葉は枯れてきて球根は休眠状態に入ります。

学名の「Tritonia」(トリトニア)は、ラテン語の風向きや風見といった意味があり、トリトニアの雄しべがさまざまな方向になることが名前の由来となっています。
また、ギリシャ神話の海の神であるポセイドンの息子のトリトンから名付けられたという説もあり、和名では「ヒメアヤメ」と呼ばれています。

◆花言葉

・そんなに熱くならないで

花穂の下から先まで花が咲き上がるのが早く、細い花茎に重なり合ってびっしりと咲く花の印象からつけられました。

・熱烈だが心配

すらりとした細い花茎が折れそうなくらいボリュームたっぷりに咲く花の姿からきているようです。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

暖地では庭植えでも冬越し可能です。
霜に当たると枯れてしまうので、暖地以外では、霜の心配のない屋根のある場所や室内に置いて育てます。
トリトニアは、霜や寒風に気をつければ寒さで株がやられることは少ないですが、冬期でも5℃以上あればよく育ち、春の花付きも良いです。
また、生育時期に十分に日光に当てて育てることも大事です。
日当たりがよく、冬でも暖かい場所が理想的な栽培環境です。
気温が25℃を越すと自然に葉が枯れて休眠に入ります。
6月から9月は休眠時期で、雨の当たらない風通しの良い日陰におきます。
球根を掘りあげる必要はありません。植えっぱなしのまま鉢ごと管理します。

・水やり

夏に枯れる時期までは、表面の土が乾いてきたらたっぷりと与える程度にして、やや乾燥気味に育てます。
水を与え過ぎると球根が腐ってしまうことがあるので、注意してください。
庭植えの場合は、植付けをした時にたっぷりと水を与えるようにします。
それ以降は雨が少なかったり乾燥している時以外は、水やりを行う必要はありません。
水やりをする時は病気などを防いで花もちをよくするために、葉や花には水をかけないようにして、根元から与えるようにしてください。

・肥料について

植え付けする前に、堆肥や緩効性の肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。
庭植えにする時には土をよく耕してから肥料を施します。
発芽してから生長期にかけては、固形の置肥または1,000倍くらいに薄めた液体肥料を月1回程度与えるようにします。

・主な病気

低温で湿度の多い時期に灰色かび病がよく発生します。
花や葉の表面に水がしみたような跡ができて、それが次第に濃くなり最後にはカビで覆われてしまいます。
水はけの悪い場所や葉が密集していて湿気がこもる場所で多くなり、植物が弱っている場合にも発生しやすくなります。
原因はカビなので、周囲に感染している植物がある時も、カビの胞子が飛んできて感染することがあります。
感染したときは、発病箇所を取り除いて処分するようにして、日常の管理では枯れた葉や花はこまめに摘んでおき、株通しの風通しを良くしておきます。


主な引用・参考元
育て方ボックス