6月

6月1日の誕生花〜オールドローズ〜

今日は6月1日。
写真の日と呼ばれています。
1841年(天保12年)6月1日に上野俊之丞が薩摩藩主島津斉彬を撮影し、俊之丞の息子・上野彦馬の口述による記事「日本写真の起源」を元に、これが日本初の写真撮影であるとして、日本写真協会が1951年に制定されました。
後の研究で、それより以前にも写真撮影が行われていたことがわかっているそうです。。。

そんな6月1日の誕生花は、
「オールドローズ」
というお花です。

今日はこのオールドローズについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

オールドローズ

バラは「オールドローズ」と「モダンローズ」、そして原種バラである「ワイルドローズ」の3つに大きく分類できます。
1867年、フランスのギヨーにより作出された「ラ・フランス」はモダン・ローズ第1号とされるバラで、ここを境に呼び分けがされています。
具体的には、ラ・フランスより以前に作出されたバラの系統を「オールド・ローズ」、ラ・フランス以降に作出されたバラの系統を「モダン・ローズ」と呼び分けています。

オールド・ローズは、主にヨーロッパの原種バラを元に改良されてきた園芸品種群で、親とする品種の違いから、ガリカ系統、アルバ系統、ダマスク系統など、さまざまな特徴をもつ系統のバラがあります。
ヨーロッパの絵画に盛んに描かれてきた、ヨーロッパで古くから栽培されてきた品種がオールド・ローズなのです。
主な系統は次の5つです。

・ガリカ系統

トゲが少ない一季咲きの品種群で、紀元前からの栽培が確認されている「赤バラの元祖」ともいえます。濃い赤色の花が多く、濃厚な甘い香りが特徴です。枝にも強い香りがあり、鑑賞用や香料用に栽培されます。

・ダマスク系統

ガリカとロサ・フェキニア(もしくはロサ・モンスカータ)が交配して生まれたとされる系統です。一季咲きでピンク色をした品種が多く、強い香りを放ちます。ブルガリアやトルコが主な原産地で、ローズオイルを抽出するために使われます。

・アルバ系統

寒さに強く、生命力に富んだ育てやすいオールドローズです。白や淡いピンクの花色がガリカとは対照的で、清楚な趣があります。甘い香りがあり、「白バラの祖」ともいわれています。

・チャイナ系統

中国を起源とするバリエーションが多い品種です。春から秋まで次々と花を咲かせる「四季咲き」の起源となっています。

・ケンティフォーリア系統

キャベツの葉っぱのように花びらの数が多いことから、「キャベツローズ」「キャベツバラ」とも呼ばれる系統です。ピンクがメインのバラで、甘い香りは香水の原料として利用されるほか、鉢植えにも多く使われます。

花びらの多い八重のカップ咲きで香りのよいものが多く、しかも育てやすいという優れた特徴があり、現代でも愛好家の多いバラです。
日本では、明治時代以降バラといえばモダン・ローズ一辺倒になっていたところに、1990年代にオールド・ローズが紹介されると同時に人気となりました。
花弁が少なくすっきりとしたモダンローズに比べて、一つひとつの花にボリュームがあり、豪奢でクラシカルな雰囲気です。花色は赤やピンク、白などがあります。
優雅な花形と香り、フリルがたっぷりと幾重にも重なったような花弁の多さも特徴です。

枝先を2m程にまで長く伸ばすシュラブ・タイプ(半つる性)の樹形が大半で、アーチ仕立てにしたり、壁にはわせたりと、庭に取り入れやすいことから、これをきっかけに日本で西洋風ガーデニングが盛んになりました。
良いところの多いオールド・ローズですが、そのほとんどが春だけの一季咲きです。

◆花言葉

・優美

オールドローズのかぐわしい香りや、優雅な雰囲気が由来だとされています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日当たりと風通しのよい環境で管理することが、きれいな花を咲かせるコツです。日
当たりが悪いと木が育ちにくく、花付きが悪くなるほか、病害虫の被害を受けやすくなります。
最低でも1日3~4時間ほど日が当たるようにしましょう。
鉢植えは、品種によっても異なりますが、深さの7~10号鉢に1株が植え付けの目安です。
土は、市販のバラ用培養土か、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の水はけのよいものを使ってください。
地植えは、日当たりと風通しのよい場所を選びます。
そして、直径と深さ50cm程度の植え穴を掘り、堆肥や骨粉、乾燥牛ふん、油かすなどを土とよく混ぜ合わせておきます。
半分ほど土を戻したら、苗を置き、掘った土を戻して、たっぷり水を与えます。
支柱を立てて株を支え、つる性の品種であればトレリスなど枝をはわせる場所も用意しておきます。

・水やり

バラの中では丈夫ですが、根が完全に乾くと枯れてしまいます。
鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
地植えも、基本は降雨で過ごしますが、乾燥しやすい時期は水やりをしてください。
ただ、冬は休眠して生育が鈍るので、水やりのペースを落します。

・肥料について

一季咲きで春に咲くバラは、油かすや骨粉、堆肥、米ぬか、ぼかし肥などの有機肥料を12~2月頃に施した後は、花後に再び肥料を与えるのみで問題ないです。
地植えは、株元から20~30cmほど離れたところに、直径と深さ30cmの穴を掘り、肥料を埋めます。
鉢植えは、月1回ほど固形肥料を株元に置き、7~10日に1回薄めた液肥を施します。
四季咲きのバラは、何度も花を咲かせるため、花が咲き終わったら何回か肥料を与えてください。

・主な病害虫

バラは病気や害虫の被害を受けやすい植物として知られています。
特にうどんこ病や黒星病にかかりやすく、一度かかってしまうと回復が難しくなってきます。
バラが育ちやすい環境を作り、日頃から殺菌剤を散布して予防しておくことが大切です。


主な引用・参考元
HORTI by GreenSnap