5月

5月17日の誕生花〜ボタン〜

今日は5月17日。
生命・きずなの日だそうです。
これは臓器提供したドナーの家族で作る日本ドナー家族クラブが2002年に制定した日です。
5月は新緑の候で生命の萌え立つ季節であることから、17日は「ド(十=とお)ナー(七)」の語呂合せからつけられました。

そんな5月17日の誕生花は、
「ボタン」
というお花です。

今日はこのボタンについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

牡丹

ボタンは美しさを象徴する植物であり、古くから、さまざまな工芸品や絵画の意匠としても用いられています。
また、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いが、「立てば芍薬、座れば牡丹…」と形容されてきました。

ボタンは8世紀に、中国から薬用植物として日本へ渡来したといわれています。
その後、観賞用にも栽培されるようになり、江戸時代には数多くの観賞用の園芸品種が生み出されました。
しかしながら、江戸時代のボタンの品種は、わずかにその名をとどめるばかりで、現在栽培される品種の多くは、明治以降に作出されたものです。

ボタンの花色は白色、ピンク色、黄色、赤色、オレンジ色、紫色などカラーバリエーションが豊富です。
花の形も一重、八重、千重、万重、獅子咲きなど種類が多い植物です。
春から梅雨頃にかけて咲く「春牡丹」が一般的ですが、春と秋の2回咲く「寒牡丹」や開花調整をして冬に咲かせる「冬牡丹」などもあります。
いずれも幾重にも重なる花びらの優雅でふくよかな見た目の美しさがあります。

ボタンとシャクヤクはともにボタン科ボタン属に含まれ非常に似ています。
ボタンは木本植物、シャクヤクは、冬期に地上部が枯れる多年生の草本植物という違いを持っています。
最も両者の違いがよくわかるのが葉の形です。
牡丹は葉にツヤがなく、大きく広がっています。また、先が3つに分かれてギザギザになっているのも特徴。
一方、芍薬の葉はツヤがあり、葉の先にギザギザはなし。全体的に丸みもあります。

◆花言葉

・王者の風格

シルクを思わせる繊細な花びらが幾重にも重なり、まるまった存在感の花姿にちなんでいるとされています。
中国では「花神」「花王」という呼び名も持っています。

・富貴

中国の儒学者、周敦頤(しゅうとんい)の「愛蓮説」の一節「牡丹は花の富貴なるものなり」に由来してつけられたと言われています。

・恥じらい

ヨーロッパの人がアジア人の奥ゆかしさを牡丹の花から感じ取ったことが由来していると言われています。
花弁が隠れるような咲き方や、植え替え後はしばらく花を咲かせてくれない性質から、この意味が付いたそうです。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日当たりと風通しがよく、樹木などで西日が遮られるような場所に植えつけます。
また、水はけがよい土壌ではないと、うまく育たないので、粘土質の土壌では土壌改良をするか、栽培に適した土にします。
東向きの斜面地などは、植え場所として適しています。
鉢植えも、年間を通じて戸外で管理します。
置き場は、春と秋には十分に日の当たる場所、夏は半日陰、冬は寒風が当たらない暖かい場所です。

・水やり

庭植えには、特に水やりは必要ありませんが、極端に乾燥する夏の高温期には、朝か夕方に水やりします。
鉢植えでは、4月から9月までは十分に水を与え、秋は極端に乾かさないようにし、落葉する冬には少なめに水を与えましょう。

・肥料について

バラと同様、ボタンは肥料を好む植物です。良好に育て、開花させるためには、適期にしっかりと施肥する必要があります。開花後の5月上旬から6月上旬と9月下旬に、固形の発酵油かすや緩効性化成肥料を施します。植えつけ直後の施肥は根を傷める原因となるので、翌春の開花後に施しましょう。

・病気と害虫

病気:うどんこ病、黒斑病

春から秋までの期間、葉や枝が白い粉が吹いたようになるうどんこ病が発生します。
梅雨明けの時期、葉に黒色の斑紋ができる黒斑病が発生し、ほかの株にも感染します。
見つけしだい、切り取って処分し、予防のために5月から9月まで殺菌剤を散布します。

害虫:カイガラムシ類、カミキリムシの幼虫

幹や枝の分かれ目にカイガラムシ類がつきやすいので、見つけしだい古い歯ブラシなどでこそぎ落とします。
晩春から夏にかけて、幹に侵入するカミキリムシの幼虫が発生するので、侵入穴に殺虫剤をしみ込ませた綿などを詰めて駆除します。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸