今日は5月12日。
海上保安の日です。
1948年のこの日に海上保安庁が開庁したことを記念して制定されました。
海上保安庁が1948年に「海上保安庁開庁記念日」として制定し、2000年より「海上保安の日」に改称した。
そんな5月12日の誕生花は、
「ジギタリス」
というお花です。
今日はこのジギタリスについてご紹介します。
◆特徴
ジキタリスは、ヨーロッパ原産のゴマノハグサ科の多年草です。
イングリッシュガーデンの定番として人気の花で、ベル状の花が穂状についた花穂がすっと伸びて咲く姿は存在感抜群です。
花だけに注目すると、形はキキョウ科のホタルブクロやツリガネソウによく似ています。
多くのバラと開花時期が同じなので、バラに合わせる草花としてもよく用いられます。
花の色は紫を中心に、白、ピンク、イエローなどがあり、次々に新色が登場しています。
本来は宿根草ですが、日本では暑さに弱いため春まきの二年草として扱われます。
夏越ししやすい東北から北では、秋に種まきして2年越しで立派に生長させることができます。
丈夫なので環境に合えば毎年、こぼれ種が発芽して開花します。
ジギタリスは品種がとても豊富で、品種によって背丈も様々です。
高くなるものだと2m近く、矮性のものだと30cm程度と品種によって背丈が様々です。
ジギタリスと言えば、花にブロッチと呼ばれる斑点・斑紋があるものが一般的ですが、最近はブロッチがない品種も登場しています。
ジギトキシン、ジゴキシンなどの強心配糖体原料とされてきましたが、最近ではこれらは化学的に合成されようになり、ジギタリスを原料とすることはほぼなくなったそうです。
葉がムラサキ科のコンフリー (ヒレハリソウ、シンフィツム)と似ているため誤食され、死亡事故が起こっています。
誤食すると、胃腸障害、おう吐、下痢、不整脈、頭痛、めまい、重症になると心臓機能が停止して死亡することがある。
毒性が強く現在では民間薬としては用いない。
◆花言葉
・不誠実、誠意が無い
花の形がジュピター(ギリシャ神話ではゼウス)の妻ジュノー(ヘラ)の楽しんだサイコロに似ていることからつけられています。
ローマ神話の伝説によると、ジュピターはサイコロ遊びに熱中していたジュノーが誤ってサイコロを地上に落としたので、地上でサイコロを1輪の花に変えてしまったそうです。
・もう隠すことはできない、隠されぬ恋
ジュノーがジギタリスの花を摘み、身ごもったとされることからきているようです。
・健康的
心不全の特効薬にされているジギタリスが、心臓の弱い人の命を守ることに日々役立っていることにちなみます。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりもしくは明るい半日陰で育てます。強い西日は避けてください。
水はけのよい砂礫土を好むので、粘土質の土壌であれば、パーライトや有機質の堆肥などを加えて改良します。
・水やり
ジギタリスは乾燥気味の土を好みます。
水はけの悪い土に植えると根腐れを起こしやすくなります。
表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりとを目安に水やりをします。
・肥料について
ジキタリスは植え付け時に元肥をすきこんで植え付けます。
その後は、早春頃に追肥として、緩効性肥料を株元に施します。
・主な病害虫
開花中から花後にかけて、花穂にアブラムシが発生します。
種を獲らないのであれば、アブラムシの発生した花茎を早めに切ります。
残す場合は適宜適用のある農薬で駆除します。
主な引用・参考元
・LOVEGREEN