今日は5月1日。
日本赤十字社創立記念日です。
1877年のこの日、佐野常民らが西南戦争の負傷者の救護のため、日本赤十字社の前身である博愛社を設立したことにちなんでいます。
そんな5月1日の誕生花は、
「スズラン」
というお花です。
フランスでは5月1日に愛する人にスズランを贈る風習があります。
この風習にちなんで、5月1日はスズランの日とも呼ばれます。
今日はこのスズランについてご紹介します。
◆特徴
スズランは、キジカクシ科の宿根草です。
春の訪れを知らせる代表的な花です。
漢字で書くと「鈴蘭」ですが、蘭の仲間ではありません。
日本にも自生が確認されており、中部地方より北側の涼しい高原によく生えています。
なお、園芸で栽培されているものの多くはヨーロッパ原産のドイツスズランです。
葉は細く長く、緑色で幅5cm前後、真っ直ぐ伸びる茎に添えられるように2,3枚生えてきます。
葉の長さは10cmほどですが、茎はその倍の20cmほどに生長します。
花の形はその名前の由来にもなった鈴に似た形をして、下向きに咲きます。
スズランの花は真っ白で直径は1cmに見たない程小ぶりで、素朴なその姿が多くの人に愛されています。
可愛らしい見た目ですが、北海道でも育つほど寒さに強く頑健です。
ただ、夏の暑さに弱いので育てる環境には注意が必要です。
有毒植物で、葉だけでなく花や根にも含まれています。
◆花言葉
・再び幸せが訪れる
ヨーロッパや北国の人々にとって、すずらんの花が春の訪れの象徴になっていることが由来しています。
・純潔
混じり気のない純白の花を咲くすずらん。
そんなすずらんの花色に由来しています。
・謙虚
大きな葉に隠れるように咲くすずらんの花。
小さく慎まやかな印象を与えることに由来しています。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
暑さの厳しい夏場に半日陰となる落葉樹の下などで育てます。
水はけのよい土壌を好むので、腐葉土や堆肥などの有機物をよくすき込んでおきます。
・水やり
鉢植えの場合、表土が乾いたら、たっぷりと水やりします。
庭植えの場合、湿り気のある場所なら放任できます。
ただ、土壌が乾きやすい場所や晴天続きで乾燥しがちであれば、表土が乾いたタイミングで水やりをしてください。
・肥料について
スズランは、一度植え付ければ毎年花を咲かせる息の長い植物のため、肥料を補って株の勢いを保ちます。
植えつけの際に、元肥として緩効性化成肥料を土壌に混ぜ、花後は追肥として緩効性化成肥料または液体肥料を施します。
・病気と害虫
全草に毒を持つ有毒植物という特性もあり、特に問題となる病害虫はありません。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸