今日は1月16日。
禁酒の日だそうです。
1920年1月16日にアメリカで禁酒法が施行されたことに由来しています。
そんな1月16日の誕生花は、
「パンジー」
というお花です。
今日はこのパンジーについてご紹介します。
◆特徴
パンジーは、ヨーロッパ原産のスミレ科スミレ属の春咲きの一年草です。
名前は、人の顔のような花が考えごとをしているように前に傾く様子をあらわすフランス語のパンセ(思い・考え)にちなんで名付けられたといわれています。
日本へ渡来したのは江戸時代で、当時は「三色すみれ」と呼ばれており、その名は現在でも、別名として使われています。
開花時期は10月から5月で、花びらにブロッチとよばれる濃い紫色の模様があるのが特徴です。
花色はかなり豊富で、白、黄、青、紫、ピンク、オレンジ色、赤などがあります。
ほかに複色咲きやフリル咲きなどもあります。
パンジーとよく似た植物に「ビオラ」があります。
どちらもスミレ科スミレ属の植物で、同じ分流類の仲間です。
パンジーとビオラは花びらの大きさによって見分けられ、花びらが5cm以上なのがパンジー、4cm以下なのがビオラです。
ただし、花びらの見た目がほぼ同じため、学者間でも違いの意見が分かれているほど区別が曖昧な植物でもあります。
エディブルフラワーとしても人気のあります。
実際に食べてみると、香りと味はごく繊細で、際立った主張もないため、食べやすい花として、料理にもスイーツにもどちらにも合う花です。
栄養も野菜と同じようにあり、βカロテンはなんとトマトの4倍もあるそうです。
ただしエディブルフラワーとして利用する際は、エディブルフラワーとして販売されているパンジーを購入しましょう。
園芸用と食用では使用している薬剤が違う場合がありますので、必ず確認してから食用にしてください。
◆花言葉
・物思い、思想
名前の由来である思索にふける人の顔に見える花から連想してつけられています。
・愛の使者
愛の神エロス(キューピッド)の面影と三色を宿して、愛と喜びの便りを告げるために、世界の果てまでゆかしく咲き広がったというギリシャ神話からつけられたとされています。
・私を思ってください
愛の神エロスの面影を宿して優しく可憐に咲くようになったという伝説にちなむようです。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりと風通しのよい場所で育てます。
水はけのよい土壌を好むので、硬い土の場合は、腐葉土や堆肥などの有機質を十分にすき込んでおきます。
・水やり
庭植えの場合は、植えつけ後にたっぷりと与え、その後はほとんど必要ないでしょう。
鉢植えの場合は、表土がよく乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりします。
過湿にならないよう注意しましょう。
・肥料について
用土にはあらかじめ緩効性化成肥料を元肥として混ぜておきます。
その後冬の間は、寒冷地の場合は不要ですが、暖地で花が次々に咲いてくるような場合は、月に1回三要素等量の固形肥料を置き肥します。
・病気と害虫
病気:灰色かび病、斑点病
低温期には水がなかなか乾かないので、葉や花が侵されて枯れ、灰色のカビを生じる灰色かび病が発生することがあります。
水やりは天気のよい午前中に行います。
斑点病は、秋に、葉に赤褐色の斑点ができる病気で、ひどくなると葉が落ちることがあるので注意します。
害虫:アブラムシ、ナメクジ
春にアブラムシやナメクジが発生することがあります。
見つけしだい駆除しましょう。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸