1月

1月10日の誕生花〜フクジュソウ(ガンジツソウ)〜

今日は1月10日。
110番の日です。
警察庁が1985年12月に制定し、翌1986年から実施しています。
全国の警察で、ダイヤル110番の有効・適切な利用を呼びかけるキャンペーンが行われます。

そんな1月10日の誕生花は、
「フクジュソウ」
というお花です。

今日はこのフクジュソウについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

福寿草

フクジュソウは、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草です。
北海道から九州までの照葉樹林の林床に自生しています。
名前の由来は、江戸時代初期から新年を祝う花として、床飾りに用いられており、そこから、「幸福の福」「長寿の寿」を合わせて「福寿草」となったそうです。
別名は元日草や元旦草といい、正月用に本来の花期よりも促成栽培されて出荷されています。
※福寿草が正月頃に咲くのは、正月に間に合うよう人工改良された鉢植えや盆栽などで、野性のものは3月頃に花を咲かせるそうです。

草丈15cmから30cmほどの宿根草です。
根茎が短く、やや太い根を持ちます。
早春に芽を出して開花しその後、葉をのばしますが、晩春になると葉が枯れて秋まで休眠します。
花色は黄色ですが江戸時代から花の美しさが着目され園芸品種が多数選抜育成され、白、黄褐色、紫褐色、橙紅色などがあり花形も一重や八重、万八重と変化に富みます。
鉢植えで栽培されるほか日本庭園の石組に添えられています。

「福を招く」というおめでたい名前から、お正月の鉢花としても人気が高く、園芸店のみならず年の瀬の夜店などで地掘り苗が売られています。
本来は根が大きいのですが、販売苗は意外に根が切られているものが多くあります。
苗選びはその後の成長に差が出るので、鉢植えなら、なるべく芽のしっかりした大きめの株、地掘り苗なら根がたくさんある株を選ぶと成長がよいでしょう。
江戸時代より多くの変わり花が選別され、古典園芸品種も多く見られ、近年はマニアの収集欲をさらに高めています。

◆花言葉

・永久の幸福、幸せを招く

お正月のおめでたいときに咲き、明るい花色と縁起のよい名からつけられています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

落葉樹林の下や明るい木もれ日を好みます。
鉢植えの場合、芽出しから開花までは午前中日の当たる場所、葉が固まるころからは、ゆるやかな風の流れる明るい日陰や、木もれ日の下に置きます。
夏前には落葉するので、地上部が枯れたら棚下などへ移動させて、ゆっくりと休眠させましょう。
庭植えの場合も同様の理由で、樹木の下の日当たり側か、落葉樹と落葉樹の間に植え込むと自然に繁殖し、春に先駆けて美しい花を咲かせてくれます。

・水やり

鉢植えでは、芽出しから葉のある時期はたっぷりと水を与えます。
ただし、早い時期から開花するものは、凍結により花弁が傷むので、花に水がかからないように注意します。
花後の水やりは、通常は1日1回でよいです。
落葉後は多湿は禁物ですが、極端な乾燥も芽の成長を妨げるので、常に適度の湿り気を感じる程度の水やりをします。
庭植えの場合は自然の雨にまかせますが、葉のある時期に晴天が続くようなら水やりをします。

・肥料について

植え込みの際に、元肥として緩効性化成肥料を1株当たり数粒入れると効果的です。
芽出しが始まったら置き肥をします。
同時に2週間に1回液体肥料を施すとよいでしょう。鉢植えも庭植えも同様です。

・病気と害虫

病気:灰色かび病、炭そ病、ウイルス病など

病気ではありませんが、冬芽の凍結による株元の腐れが最も多く見られます。
特に植え込みが遅かった株は、あまり凍らせないように管理します。
入手したばかりの株では、芽が委縮して伸びることがあります。
これは根を切りすぎたり、寒風により芽が乾きすぎたりしたことが原因です。
まずは健全でがっちりとした苗を入手することを心がけてください。
病気としては、花後に灰色かび病が見られます。
芽に黒いすす状のものが出て枯れ始めたら、炭そ病やウイルス病が疑われます。

害虫:ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ

ナメクジやヨトウムシの食害、アブラムシの発生が見られます。見つけしだい捕殺します。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸