今日は12月15日。
観光バス記念日だそうです。
1925年のこの日、 東京乗合自動車により日本初の定期観光バスである「ユーランバス」の運行が開始されたことにちなみます。
そんな12月15日の誕生花は、
「原種系チューリップ」
というお花です。
今日はこの原種系チューリップについてご紹介します。
◆特徴
ユリ科チューリップ属の耐寒性球根植物です。
一般的に知られているチューリップとは違って、野生種やそれに近いもののことを言います。
別の言い方でミニチューリップやワイルドチューリップとも呼ばれます。
元々は野草として育っていたので、ウイルスや病気などの周囲からの脅威に強い種類やあまり世話をしなくてもしっかり育ってくれる種類が多いです。
原種とはいえとても種類が多く、その種数は100種類以上もあるとされ、今まで園芸に利用されてこなかった種類もたくさんあります。
通常のチューリップとの違いは下記の通りです。
・背の高さ
普通のチューリップは40cmから50cmですが、原種のチューリップは10cmから30cm程とやや小型です。
・花の形
チューリップといえばカップ型の印象がありますが、原種のチューリップにはもっともっとたくさん形があります。
・咲く期間
チューリップは基本的に1年咲いてその球根は終わってしまいますが、原種のチューリップは、そのまま植えっぱなしにしていても3年は咲いてくれるので手間も少なく済みます。
咲き方は園芸種のチューリップと同じようなカップ咲きのものから、ユリのような咲き方をするもの、大きく花びらが開いているものなど様々です。
花色も赤、白、黄、ピンクなどの単色のほか、赤と黄、ピンクと白、白と黄など様々な色があります。
◆花言葉
・まじめな恋
品種改良を重ね作出されてきたチューリップと異なり、原種であり植え放しでも美しい花を咲かせる様子からつけられた花言葉のようです。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりと風通しが良い場所に植え付けます。
生長には寒さと日光、適切な水分が必要です。
ただし、鉢植えの場合は、つぼみに色が出てきたら日当たりの良い場所から半日くらい日が当たる場所に場所を移動すると、若干ですが開花期間を伸ばすことができます。
寒さを感じることによって花芽ができるので、冬の寒さに当てることが大切です。
低温を感じさせることによって、生長したり花芽ができたりするので外で育ててください。
・水やり
土が乾いてしまうと球根が育ちません。
鉢植えの原種チューリップは、球根から葉が出るまでに時間を要するので、水やりを忘れがちになります。
鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
地植えでは、水やりをすると球根が腐ってしまう可能性があるので、水やりをする必要はありません。
・肥料について
地植えの原種チューリップは、充実した球根で、草花が咲いている庭ならば無肥料でも開花します。
鉢植えの原種チューリップの追肥は、芽が出始めたら控えめに与える程度で十分です。
・主な病害虫
ウイルスを媒介するアブラムシには注意が必要です。
ウイルス病にかかると2年目以降に正常に開花しなくなります。
予防法としては定植時に浸透移行性殺虫剤を土の表面にバラまいておきます。
発芽後、新芽につくアブラムシは早めに見つけて、園芸用エアゾール式殺虫剤をかけると簡単に防除できます。
なお、すでにウイルス病にかかり、葉に黄色のモザイク斑が出たり、正常に咲かなくなったものは、早めに抜き捨てます。
風通しの悪い場所や水はけの悪い場所では、灰色かび病が出やすくなるので、風通しをよくして健全に育てるようにします。
主な引用・参考元
・サカタのタネ