今日は12月14日。
南極の日だそうです。
1911年のこの日、ノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと4人の隊員が人類で初めて南極点に到達したことに由来しています。
そんな12月14日の誕生花は、
「ブラキカム」
というお花です。
今日はこのブラキカムについてご紹介します。
◆特徴
ブラキカムは、オーストラリア原産のキク科ブラキカム属の半耐寒性の一年草または多年草です。
園芸種としては多年草のものが多く出回っています。
日本へは明治時代の末期に伝わったようです。
なお、日本では園芸名として「ブラキカム」が使われますが、本来は「ブラキスコメ」が正解です。
この「Brachyscome」は、ギリシア語の「brachys(短い)」と「kome(束毛)」の2語が語源で、種の冠毛が短いことにちなんでいます。「
また、別名ヒメコスモス(姫秋桜)と呼ばれ、これは株分かれして広がる姿が一回り小さくしたコスモスに似ていることに由来しています。
草丈は10cmから20cm程で、枝分かれをした茎の先に、約3cmのデージーに似た小さな花を咲かせます。
開花時期は多年草の種類は3月から11月までと長く、一年草の種類は4月頃に花を咲かせ、夏に枯れます。
青や淡いピンク、白など多彩な花色が特徴です。
ブラキカムの花期は春から秋までと長く、花が少なくなる夏に花壇の中で涼し気な可憐な花を咲かせてくれます。
ブラキカムはオセアニア地域に60~80種類が分布しているといわれます。
その中で、一年草のイベリディフォリア系と、多年草のアングスティフォリア系、ムルティフィダ系の3種類の栽培が盛んです。
市場に出回っている品種のほとんどは、これらを交配させた種類です。
アングスティフォリア系 | 多年草 | 葉が広く茎がややしっかりしている |
ムルティフィダ系 | 多年草 | 葉が細くとても繊細。花は小さい |
イベリディフォリア系 | 一年草 | 葉が細く繊細。開花時期が終わると枯れる |
◆花言葉
・いじらしい
春から秋にかけて次々と咲く、ピンクや青紫の可憐な小さな花の姿からつけられた花言葉です。
・可憐な仕草
曇りや雨の日に、花弁が外側に丸くカールする様子からつけられたようです。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
鉢植えは、秋から春の間は日なたに、夏は半日陰に置きましょう。
冬は、軽い霜が当たる程度なら戸外で冬越しできますが、凍るようなら室内に移動します。
庭植えでは、日当たりと水はけのよい場所に植えつけ、夏は日よけをして、半日陰をつくってください。
・水やり
鉢植えでは、鉢土の表面が乾いてきたら、たっぷり水を与えてください。
庭植えでは、水やりはほとんど必要ありません。
・肥料について
鉢植えでは3月から11月に、薄めの液体肥料を施します。
ただし、1度にたくさん肥料を施しすぎると根が傷んでしまうので、液体肥料は必ず規定倍率の2倍ほどに薄めて与えます。
置き肥は不要です。
庭植えでは、特に肥料は必要ありません。
・病気と害虫
病気:うどんこ病、灰色かび病
3月から5月と9月から11月、風通しが悪く株が軟弱に育つと、うどんこ病が発生しやすくなります。
風通しと日当たりをよくし、液体肥料を施して生育を促すと発生が減ります。
2月から6月と10月から11月、低温多湿の環境で灰色かび病が発生します。
水やりは午前中に済ませ、夕方には葉が乾いているようにしたり、風通しをよくして発生を防ぎましょう。
害虫:ナメクジ
5月から7月と10月から11月、ナメクジが発生し、新芽を食害します。
夜行性なので、夜に見回って捕殺しましょう。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸