今日は6月23日。
慰霊の日です。
沖縄県が制定している記念日で、沖縄戦等の戦没者を追悼する日と定められています。
この日は沖縄県および沖縄県内の市町村の機関の休日でもあります。
そんな6月23日の誕生花は、
「ローマンカモマイル」
というお花です。
今日はこのローマンカモマイルについてご紹介します。
◆特徴
ローマンカモマイルは、キク科ローマカミツレ属の多年草です。
一般的にカモミールと呼ぶものには、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種があります。
草丈は20cmから30cm程度で、白い花びらのデイジーのような小花を咲かせます。
なお、這うように伸びていく匍匐性を持つ植物のため、実際にはそこまで高さが出ることはありません。
花は、ほとんど分岐しない花茎の頂点に咲かせます。
開花時期以外は草丈が低く、カーペット状に横に広がり、踏みつけにも強いので、香りの芝生として栽培されることで有名です。
成長が遅いことと維持管理に手間がかかることから、小規模な芝生や香りのベンチ程度の広さが適しています。
リンゴやパイナップルのような芳香があり、昔から薬草としても活用され、ハーブティーなどでもよく知られています。
人に対して良い効果をもたらすだけでなく、植え付けた周辺の植物にも良い影響を与えることから、コンパニオンプランツとしても活用されます。
一方で非常に強健な性質を持ち、真夏に蒸れないようにさえ管理をすれば、春から秋まで咲き続けます。
コンパニオンプランツ
一緒に植えると病害虫を防いだり、成長を促すなど良い効果を生み出す植物のことを指します。
キャベツやブロッコリー等のアブラナ科の植物のそばにローマンカモミールを植えることにより、アブラナ科の植物の成長を促す作用が確認されています。
また、アブラムシの天敵のテントウムシを引き寄せる作用もあるので、被害を最小限に食い止める効果も発揮します。
草丈が低く、踏圧耐性も高いことから、芝生代わりのグランドカバーに利用されることもあります。
成長がゆっくりなので、その後の管理もしやすいとされています。
◆花言葉
・逆境に負けない強い生命力
ローマンカモミールはとても丈夫な植物で、踏まれれば踏まれるほど丈夫に育つともいわれています。
この丈夫な姿からつけられました。
その丈夫さは「カモミールの苗床のごとく踏まれるたびに成長せよ」という言葉まであるほど。
・親交
コンパニオンプランツとしても知られるローマンカモミールは、他の植物に良い効果を生み出す作用があります。
また古くから薬用として利用されていたこともあり、この花言葉がついたのだと考えられています。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりと水はけのよい場所を好みます。
日本の夏の暑さには弱いので、鉢植えは、夏の間は日陰になる場所、特に午後の日ざしを避けることができる場所で管理します。
また、鉢を棚の上などに置いたりハンギングバスケットに仕立てたりすることで、風通しがよく地表面より温度を低く保つことができるので、夏越ししやすくなります。
・水やり
基本的には、年間を通じて乾かし気味に管理します。
庭植えは、高温乾燥期にはハダニ防除のため、早朝に葉水を与えます。
葉についた水や湿った地表面も太陽が高く昇るまでには乾くので、蒸れることはありません。
鉢植えは、鉢土の表面が乾いてから、庭植え同様に葉水を与えます。
ポットフィートで鉢底を持ち上げておくなどして、根腐れに注意します。
・肥料について
庭植えも鉢植えも、植えつけ時に緩効性化成肥料を元肥として施します。花の収穫や刈り込みのあとには、水やり代わりに薄めの液体肥料を水やり代わりに追肥します。
・主な病害虫
アブラムシがつくことがあります。
高温乾燥期にはハダニが発生しやすくなります。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸