今日は6月16日。
和菓子の日です。
これは全国和菓子協会が1979年に制定した日です。
848年、疫病退散を祈念するため元号を「嘉祥」と改元し、6月16日に16の数にちなんだ菓子・餅を神前に供えたという「嘉祥菓子」の故事に由来しているそうです。
そんな6月16日の誕生花は、
「ナツツバキ」
というお花です。
今日はこのナツツバキについてご紹介します。
◆特徴
ナツツバキは、ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木です。
原産地は日本から朝鮮半島南部にかけてで、宮城県以西の本州、四国、九州に自生し、よく栽培もされています。
別名シャラノキと呼ばれます。
ただ、シャラノキはサラソウジュの別名でもあり、このサラソウジュはフタバガキ科の全く違う樹木です。
これには寺院でナツツバキがサラソウジュの代用として植えられたから、単にサラソウジュと誤認されただけ、など諸説あります。
樹皮が剥がれた後の木肌がなめらかでつるっとした質感なのでサルスベリの別名もありますが、これもまらサルスベリと呼ばれる別の樹木があるので混同しやすいです。
ナツツバキの仲間は、アジアと北アメリカに8種が分布しています。
日本にはナツツバキ、ヒメシャラ、ヒコサンヒメシャラの3種が自生しており、野生種は、いずれも初夏に白い花を咲かせます
直径5cmほどの大きさの白い花を6月から7月に咲かせます。
雄しべが黄色く、花弁との色の対比が美しいです。
花は短命で、1日経つと首のところからぽとりと落花します。
夏に咲く清楚で涼しげな白花、灰褐色の樹皮がブチ状に剥がれ、灰色や薄い赤褐色の木肌をのぞかせるデザインされたような美しい幹が特長です。
樹高は10m程にもなりますが、それまでに年数が非常にかかります。
ただ、剪定によってこの樹高も抑えられるところから、庭木やシンボルツリーとして人気があります。
◆花言葉
・愛らしい人
夏の朝に咲く清涼感あふれる白い花の可憐な姿をたとえたものです。
・はかない美しさ
夏の朝に咲いて、夕方に散ってしまう短命な白い清楚な一日花につけられています。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりのよい場所を好みます。
ただし、強い西日が当たり、特に乾燥する場所は嫌います。
湿り気のある耕土の深い土地で、腐植質の多い肥沃な土を好みます。
・水やり
庭植え、鉢植えともに水切れに注意します。
乾燥すると葉が反ったり、枝先の葉がしおれたり、枯れたりします。
・肥料について
寒肥として有機質肥料を施すほか、開花後に、お礼肥として油かすなどを少量施スト元気に生育します。
・病気と害虫
病気:さび病、灰色かび病、葉枯病など
いずれも葉に発生しますが、著しい被害となることはありません。
予防策としては、枝葉を剪定し、通風と採光を心がけます。
害虫:チャドクガ、アオドウガネなど
チャドクガは群生して葉を食害します。
アオドウガネは夜行性で、やはり次々と葉を食い散らします。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸