6月

6月10日の誕生花〜ラナンキュラス〜

今日は6月10日。
路面電車の日です。
1995年のこの日に交通事業者と支援団体が、広島市で開催した「路面電車サミット」で制定。
公共交通機関としての路面電車事業について、より理解を深めてもらうことを目的に制定されました。
路(6)と、電が英語のテン(10)に近いことからこの日になったそうです。

そんな6月10日の誕生花は、
「ラナンキュラス」
というお花です。

今日はこのラナンキュラスについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

ラナンキュラス

ラナンキュラスは、キンポウゲ科キンポウゲ属に分類される球根植物です。
球根といっても、私たちがよく目にする先端の尖った丸々としたものではなく、小さなサツマイモがいくつも連なったタコ足のような形をしています。
これを「塊根(かいこん)」といい、中心から数本の茎を生やして生長します。
中近東からヨーロッパ南東部にかけての、地中海性気候の地域に分布するラナンキュラス・アシアティクスを中心に改良された園芸品種です。
秋から春にかけて生育し、高温になる夏には休眠します。
「ラナンキュラス」はカエルを意味していますが、これはこの属の多くの種が湿った場所に生えるからです。
しかし、ラナンキュラス・アシアティクスは多湿にならない水はけのよい場所を好みます。

ラナンキュラスの球根を秋に土へ植えると春の開花に向けて生長し、それぞれの茎に1〜5輪ずつ花を咲かせます。
幾重にも重なった、明るい花弁は、ラナンキュラスが持つ魅力の一つです。
品種によって花びらの大きさや形が異なり、カラーバリエーションが豊富なことも大きな魅力。
淡いピンクや白などの定番色の他に、黒やグリーン、深みのあるパープルなどシックな色も人気です。
色合いが豊富なことからギフトフラワーとして使われることも多く、花束やアレンジフラワーにも用いられます。
近年、切り花用品種を中心に改良が急激に進み、花色だけでなく花形も変化に富んだ品種、香りのよい品種が登場しています。

多くの球根植物が1球につき1輪の花しか咲かないのに対して、花数が複数つけます。
背丈が20cmから60cmのものが多く、育てやすいのも嬉しいポイントです。

◆花言葉

・晴れやかな魅力

幾重にも重なる花びらを持ち、遠くからでも人目を引く華やかさがあることから与えられたそうです。

・光輝を放つ

春の日差しに黄色やオレンジの薄い花びらがきらきら輝くところからつけられたのでしょう。

・名誉

十字軍を率いてカイロに進撃したフランスのルイ9世が帰国する時に、花の好きな母へのお土産に選ばれて、敵地から持ち帰られた花に与えられたのでしょうか。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

北風の当たらない日なたで管理します。
1月から2月は防寒するとよいでしょう。
冬期に開花株を入手したら、軒下など霜の当たらない場所で管理します。
春暖かくなると草丈が高くなり葉も茂るので、風通しをよくして蒸れないようにしましょう。
開花中は雨に当てないほうが、長く花を楽しめます。
また、酸性土壌を嫌うので、庭植えにする場合は、植えつけ場所にあらかじめ有機石灰か苦土石灰を100g/㎡混ぜておくとよいでしょう。

・水やり

球根は軽く湿らせた土に植えつけ、4~5日後からは、用土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
開花中も同様に水を与えてください。
5月下旬に葉が黄色く変色してきたら乾かし気味に管理し、すべての葉が黄色になったら水やりを止めて完全に乾かします。

・肥料について

鉢植え、庭植えともに、元肥として緩効性化成肥料を施します。
追肥にも緩効性化成肥料を施します。
冬期から咲いている場合は、液体肥料も定期的に併用して肥料切れをさせないようにしてください。
追肥は3月末で止め、葉が枯れる前に肥料が少なくなるようにしたほうが、球根が腐りにくくなります。

・病気と害虫

病気:灰色かび病

開花期の灰色かび病に注意が必要です。
株の上に散った花がらが発病の大きな原因になるので、花がらはこまめに取り除きましょう

害虫:アブラムシ、ハモグリバエ

アブラムシは、10月から5月まで発生します。
ハモグリバエは、3月から5月まで発生します。
葉に落書きのような白い筋がついたら、幼虫が筋の先端にいるので、葉の上からつぶしましょう。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸