今日は5月25日。
プリンの日だそうです。
オハヨー乳業株式会社が制定した記念日です。
日付は25を「プリンを食べると思わずニッコリ」の「ニッコリ」と読む語呂合わせからきています。
そんな5月25日の誕生花は、
「フジ」
というお花です。
今日はこのフジについてご紹介します。
◆特徴
フジは、マメ科フジ属の落葉性のつる植物です。
古くから振り袖姿の女性に例えられるように、優雅で柔らかい印象を与える花です。
日本古来の花木であり、古くから観賞用として栽培され園芸品種も多い。
万葉集にもその名前が詠まれるほど。
自生地では、周辺の樹木に巻き付きながらたくましく成長していく生命力の強い植物。
巻きつかれた植物には日が当たらなくなり、場合によってはそのまま枯れてしまうことも。
長く垂れ下がる総状花序に、蝶の形をした小さな花を多数つけるのが藤花の特徴。
4月から6月にかけて、株いっぱいに薄紫色の花を多数つける姿はとても美しいです。
花序の長さは20~50cmほどであるが、2mにもなる園芸品種があります。
長い方が見栄えがよいことから、好んで植えられるようになってきているそうです。
フジの花色は「藤色」とも呼ばれるほど、薄紫色がシンボルカラーとされていますが、白花や淡紅色、黄色い花を咲かせる園芸品種もあります。
庭園や公園で目にする藤棚のイメージが強く、自宅で育てるのは難しいように感じてしまいますが、じつは藤は鉢植えでも楽しめます。
根の成長が制限されることから、むしろ鉢植えの方が花つきがよくなるほどです。
藤という字は「上にのぼる植物」という意味を持つ漢字で、元はつるを作る植物を指します。日本ではこの藤の花に限定して使われます。
全国に藤の名所は多く、ノダフジの由来となった大阪市福島区の野田は藤の名所として有名です。
毎年4月には、のだふじめぐり(ふじ祭り)が開催されます。
樹齢1,200年を越え、天然記念物に指定されている埼玉県春日部市の牛島の藤もよく知られています。
最近なのが、栃木県にある「あしかがフラワーパーク」です。
大藤の棚の広さは600畳もあり、紫色の藤の他、白やヨーロッパ原産の藤の仲間であるキングサリなども植栽され、夜はライトアップもされていて国内外の方が足を運ぶ藤の人気スポットとなっています。
◆花言葉
・決して離れない
山野などでフジのつるが隣の木にしっかりと巻きついて登って花房を垂らす姿からつけられたそうです。
・恋に酔う
源氏物語の光源氏の、義理の母である藤壺女御に対する理想の女性へのあこがれや抑えられない恋心からつけられたようです。
・歓迎、あなたを歓迎します
振袖姿の女性が外国の人々をやさしく迎えようとしているような印象を与えるたおやかに垂れる花姿からつけられています。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりのよい場所に植え、十分に枝葉を成長させます。
やや湿り気があり通気性のある砂質の肥よくな土を好みます。
・水やり
庭植え、鉢植えともに水切れには注意します。
土の乾燥は、生育や花つきを悪くします。
・肥料について
寒肥には堆肥などの有機物に草木灰を混ぜたものを株のまわりに施肥溝を掘って施し、花後のお礼肥には同様にして油かすなどを施します。
・病気と害虫
病気:こぶ病(がんしゅ病)、斑点病、さび病など
こぶ病(がんしゅ病)は枝や幹に発生し、小突起状から大きなこぶ状になります。
予防には風通しをよくするなどして込んだ枝葉を剪定します。
初期に罹病部を削り取り殺菌剤を塗布します。
つぎ木の場合には、根頭がんしゅ病がついだ部分に発生することがあります。
このほか、葉に茶色から褐色の斑点が出る斑点病、さび病を生じることがあります。
害虫:フジノキクイムシ、マメコガネ、マメドクガ、ミノガ類、カイガラムシ類、ハゴロモ類、カメムシなど
フジノキクイムシは幹に穴をあけて食害します。
マメコガネ、マメドクガ、ミノガ類は葉を食害します。
また、カイガラムシ類、ハゴロモ類、カメムシなどが樹液を吸汁します。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸