4月

4月29日の誕生花〜クチナシ〜

クチナシの花

今日は4月29日。
羊肉の日だそうです。
ジンギスカン鍋の普及のため、ジンギスカン食普及拡大促進協議会が制定した日です。
「よう(4)に(2)く(9)」(羊肉)の語呂合わせからこの日が選ばれました。

そんな4月29日の誕生花は、
「クチナシ」
というお花です。

今日はこのクチナシについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

クチナシの花

クチナシは、香りの良い花を咲かせることで有名なアカネ科クチナシ属の常緑低木です。

6月から7月の梅雨時に、大型で純白の6弁花を咲かせて強い香りを漂わせ、秋には橙赤色の果実をつけます。
果実は黄色の染料として利用される他、漢方では山梔子(さんしし)として用いられています。
熟しても裂開せず、この様子を口が開かない果実と見て「クチナシ」の和名がつけられたとされています。
ただし、庭木としてよく栽培されているクチナシは、大型の花で八重咲きのオオヤエクチナシ(別名ヤエクチナシ、英名ガーデニア)が多く、こちらは花は豪華ですが実はつけません。
花は咲き始めは真白、咲き進むに従ってクリーム色がかってきます。
最後はカスタードクリームのような色になって萎れていきます。
花びらにキズが付きやすく、かつ非常に短命なので切り花には向いていません。

クチナシの花の香りは特に夜になると強くなると言われています。
日本の静岡より西や中国、台湾、インドシナが原産です。
クチナシは19世紀にアジアからヨーロッパに渡ったとされています。
ヨーロッパではこの純白の甘い香りのする花が気に入られ、香水の原料となったり、様々な香り付けに利用されたりしたそうです。
現在でもクチナシの香りは愛され、多くの香水に使われています。
ただし、クチナシの花から香料を抽出するのは難しく、希少とされています。
その為クチナシは天然香料だけではなく、合成香料も多く出回っています。

アメリカでは男の子が初めてのダンスパーティにガールフレンドを誘い出す時、胸飾りに送る花として知られています。
初夏の花の甘い香りはそんなシーンにぴったりですね。

◆花言葉

・喜びを運ぶ

初夏の風に乗って漂うクチナシの甘い香り。
その香りに由来するとされています。

・とても幸せです

アメリカで女性をダンスパーティーに誘うときにクチナシの花を贈ることから、誘われた女性の気持ちを表しているともいわれます。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日陰地にも耐えますが、花つきをよくするには日当たりのよい場所が適しています。
湿り気があって表土の深い土地で、腐植質の多い土質を好みます。
一方で強い西日が当たって乾燥するような場所は嫌いますので注意が必要です。

・水やり

根付いてからのクチナシは特に水やりの必要はありません。
降雨に任せます。夏期など乾燥が数日続いたような時は様子をみて株元に水やりをします。
その際は気温が上がる日中を避けて早朝に与えるようにします。

鉢植えのクチナシは表土が乾いて白っぽくなったら、鉢底から水が流れ出てくるくらい、たっぷりと水やりします。

・肥料

開花後、お礼肥として油かすなどを少量施します。

・病気と害虫

すす病など

日当たり、風通しが悪いと発生しやすくなります。
葉がすすを被ったように黒ずんでくるのでわかります。
被害にあった葉は除去し、混み合った枝を整理するなどして、採光と通気性の確保を心がけましょう。
被害がひどい場合は薬剤を散布します。

害虫:オオスカシバなど

クチナシで最も問題となるのが葉を暴食するオオスカシバの幼虫による被害です。
幼虫はクチナシを食草とするためで、夏の間に1~2回発生します。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸