今日は3月9日。
記念切手記念日だそうです。
1894年のこの日、日本初の記念切手が発行されたことにちなみます。
明治天皇・皇后両陛下のご成婚25周年を記念して発行され、菊の紋章に雌雄の鶴2羽が描かれたデザインで、紅色で内地用の2銭と青色で外地用の5銭の2種類でした。
そんな3月9日の誕生花は、
「プリムラ・ポリアンサ」
というお花です。
今日はこのプリムラ・ポリアンサについてご紹介します。
◆特徴
プリムラ・ポリアンサは、ヨーロッパ原産のサクラソウ科サクラソウ属の常緑多年草です。
本来は多年草ですが、暑さにあまり強くなく、日本の高温多湿の夏を越すのは難しいため、一年草として扱われることがほとんどです。
名前のプリムラ(Primula)はラテン語で「最初」が語源で、ポリアンサ(Polyantha)は「多くの花」という意味を持ちます。
早春にほかの花に先駆けて咲くからことからに由来しているようです。
生長すると草丈は10cmから20cmほどになります。
10月前後に植えつけをすると、11月半ばから5月にかけて花を咲かせます。
花色は赤やオレンジ・黄色・ピンクなどで、いずれもとても明るく鮮やかな色調が特長です。
花形には、一重咲きやフリル咲き、八重咲きなどがあります。
最近では花弁がスパイラル状になるバラ咲きの品種なども出回るようになりました。
以前は鉢花として室内で育てることが多かったようですが、南関東以西の暖地では簡単に冬越しし、少ないながらも冬も開花が続くことがわかり、急激に流通量が増えました。
豊富な花色とはっきりした花の形、地際から短めの花茎を伸ばす扱いやすい姿からプリムラ・ジュリアンとともに、パンジー・ビオラ・ガーデンシクラメンに並ぶ冬~春花壇の主要素材になっています。
◆花言葉
・富貴
たくさんの花が丸く中央に集まって咲く様子が富を連想させることからつけられた花言葉です。
・可憐な生き方
原種それぞれの性質を受け継いで可憐に咲く花の姿にちなみます。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
鉢植えの場合は、夏にタネをまいてできた苗を、秋の彼岸までは半日陰で管理し、それ以後は日なたで管理します。
厳寒期に入手した開花鉢は、室内の日当たりのよい場所で管理します。
開花中に大きめの鉢に植え替えて夏までに株を充実させ、夏は雨の当たらない涼しい半日陰で管理し、秋以降は再び日なたに戻します。
庭植えの場合は夏に日陰になる、落葉樹の株元を選んで植えつけます。
・水やり
鉢植えの場合は用土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
開花中は株の中心や葉の間、花に水がたまらないように注意して、株元の用土に直接与えます。
庭植えの場合は、特に水やりの必要はありません。
・肥料について
10月から4月は、緩効性化成肥料を施します。
11月から4月の開花期は液体肥料も併せて施し、肥料切れさせないようにしましょう。
夏越し中の5月から7月と9月は、規定の濃度よりも薄めの液体肥料を施します。
・病気と害虫
病気:灰色かび病
灰色かび病は低温多湿になると発生するので、晩秋から春まで注意が必要です。
花がらをこまめに取り除いて、風通しをよくすると、発生が抑えられます。
害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジ
アブラムシが生育期間を通じて発生します。
よく観察して、株についたアブラムシを冬のうちに防除しておくと、春以降の発生が少なくなります。
ヨトウムシは春から秋にかけて発生します。
大きくなると、日中は用土の中や株元に隠れる性質があります。
少しでも葉が食害されていたら、夜に見回って捕殺するなど防除に勤めます。
ナメクジは夜行性です。見つけしだい捕殺します。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸