12月

12月5日の誕生花〜シンビジウム(シンビデューム)〜

今日は12月5日。
国際ボランティア・デーです。
世界中の経済と社会開発の推進のため、ボランティア活動の貢献に対する認識を高め、社会のあらゆる層からより多くの人々が、国内外においてボランティア活動に参加できる機運を高める日としています。

そんな12月5日の誕生花は、
「シンビジウム」
というお花です。

今日はこのシンビジウムについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

シンビジューム

シンビジウムは、東南アジア原産のラン科シンビジウム属の常緑多年草です。
名前の由来は、ギリシャ語の舟(cymbe)と形(eidos)の意味を含み、その唇弁(唇状の花びら)の形が舟をイメージすることに由来しているそうです。
原産地では樹木に着生したり、根元に地生したりする半着生の洋ランです。
日本には明治以降に渡来し、贈答用の鉢花としても人気があります。

バルブ(偽球茎)から長楕円形の葉を左右に扇状に広げ、中央から花茎を伸ばし7個から30個の幅の広い美しい花を咲かせます。
開花期は12月から3月で、夏咲きの品種は4月から8月です。
花色は白・黄・桃・橙・赤・褐色を帯びた緑と多彩です。
乾燥や寒さに強いので冬から春まで咲きます。
花持ちもよく、2ヶ月に渡って次々と花を咲かせます。
花茎が直立するタイプや弓状になるタイプ、下垂するタイプとあり、また花の大きさも10㎝以上の大型種から3㎝程度の小型種まであります。

胡蝶蘭などの洋ランと比べて維持管理がしやすく、上手に育てれば、翌年以降も見事な花を咲かせてくれます。
また株分けをすることで鉢数を増やすこともでき、年を追うごとに花数が増すという楽しみがあります。

◆花言葉

・飾らない心、気取りのない心

花弁や萼、唇弁のバランスのとれた花のおだやかで優雅な雰囲気からつけられたようです。

・素朴

他の華やかな洋ランに比べて原色が少なく、部屋になじむ落ち着いた淡い花色にちなみます。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

年間を通して日当たりがよく、より長く日光に当たる場所で栽培します。
真冬以外は戸外での栽培が適しています。
5月上旬から9月上旬は遮光率の低い遮光ネットなどを張り、強い日ざしを避けるようにします。
庭木の下などは、明るいようでも日光不足になりがちなので注意が必要です。
また風通しも大切で、常に風で葉が揺れている状態が最適です。
理想的な状態にできるだけ近づけるように、株どうしの間隔をあけて風が抜けるようにします。
冬に室内に取り込んでいるときも、暖かな日中は少し外気に当てるようにするとよいでしょう。

・水やり

根が十分張った株は水分をたくさん必要とします。
春に新芽を出してから秋にバルブが大きく太って完成するまでは、乾かさないようにたっぷり与えます。
特に夏は毎日十分な水を与えてください。
秋から冬にかけては週1、2回程度の水やりで十分ですが、蕾が伸び始めたら水やりの回数をふやし、水切れさせないようにします。

・肥料について

春から真夏前まで、固形の有機質肥料を規定量置き肥し、1か月ごとに取り替えます。
緩効性化成肥料を用いる場合は、効果が長く続くので春に1回だけ施します。
また、液体肥料も同時に施し始めて、9月下旬まで週1回水代わりにたっぷりと施します。

・病気と害虫

病気:ウイルス病

葉にまだらの黒い斑点が不規則に出て、花が咲きにくくなります。
ウイルス病にかかると治らないので、発見しだい廃棄処分にします。
早期に発見して対処しないと周囲の株にもうつるので注意しましょう。

害虫:アブラムシ、カイガラムシ

蕾が大きくなってきたときにアブラムシがよく発生します。
また、株が込んでいると葉裏にカイガラムシも発生します。
風通しがよくなるように鉢を置き直しましょう。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸