今日は11月27日。
ノーベル賞制定記念日だそうです。
1895年11月27日にスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルが、自分がダイナマイトで得た財産を人類の平和に寄付するという遺言状を書いたことに由来しています。
そんな11月27日の誕生花は、
「ルピナス」
というお花です。
今日はこのルピナスについてご紹介します。
◆特徴
ルピナスは、北アメリカ原産のマメ科ハウチワマメ属の多年草です。
暑さに弱く、冷涼で乾燥した気候を好むので、蒸し暑い日本ではほんとんどが一年草になります。
日本には明治時代に導入されました。
当初は肥料用として栽培し、耕した田畑にそのまま混ぜ込み、そこで育てる作物のための用土作りという事で活用されていたようです。
名前の由来は、ラテン語でオオカミを意味する「lupus(ループス)」を語源としていて、オオカミのように荒れ地でも生育する吸肥力の強さを表しています。
また、別名でハウチワマメとも呼ばれ、掌状に裂けた葉の姿がウチワに似ていることから名づけられました。
品種によっては花穂が70cmほどに生長するものもあります。
開花時期は5月から6月で、開花時期になると、真っすぐに伸びた花茎に無数の蝶に似た花を開花させます。
花色も多彩で、白やピンク、紫、青、オレンジ、黄、赤等と多彩です。
小花が咲き上がる様子がフジを逆さまにしたようで、ノボリフジ(昇り藤)とも呼ばれます。
開花後も花茎を下の方でカットすると側芽が伸びてもう1度見頃を迎えられるのも楽しみの1つです。
マメ科の植物のため、開花後は枝豆のようなサヤが出来ます。
またマメ科独特の根粒菌が根っこにたくさんついているので土壌も豊かにしてくれます。
花姿が藤に似て豪華で、花色が豊富なことから、花束にもよく用いられます。
名前はあまり馴染みがないかもしれませんが、一度は見たことがある花ではないでしょうか。
1本でも存在感があるので、切り花にして初夏のお部屋を彩るのがおすすめです。
◆花言葉
・よい友人に恵まれる
長い花穂の下から上まできれいに咲くたくさんの小花の集まった姿を友人にたとえたものです。
・安らぎ」「空想
古代ヨーロッパで、花を食べると心が明るくなり、想像力が高まると信じて、薬草や食用にしたことからつけられています。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりがよく、水はけのよい場所で育てます。
酸性土壌を嫌うので、植えつけ前に苦土石灰などを散布して耕し、酸度調整をしておきます。
連作も避けましょう。
・水やり
過湿を嫌うので、鉢植えは用土の表面が乾いてからたっぷり水やりします。
ただし、乾燥させると葉が黒くしわしわになり、ひどい場合には落葉するので、根がよく張った株は水切れさせないように注意します。
・肥料について
元肥として緩効性化成肥料を施します。
庭植えの場合は、成長を開始する春に緩効性化成肥料を追肥し、鉢植えの場合は生育期間中に液体肥料を施します。
多肥を好まないので、施肥量は少なめにします。
・主な病害虫
特に問題となる病害虫はありません。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸