今日は10月5日。
レモンの日と呼ばれています。
1938年のこの日、詩人の高村光太郎の妻・智恵子が亡くなり、亡くなる数時間前にレモンをかじる姿をうたった、「そんなにもあなたはレモンを待っていた・・・私の手からとつた一つのレモンをあなたのきれいな歯ががりりと噛んだ」という「智恵子抄」の「レモン哀歌」にちなんでいます。
そんな10月5日の誕生花は、
「クレオメ」
というお花です。
今日はこのクレオメについてご紹介します。
◆特徴
クレオメは、熱帯アメリカ原産のフウチョウソウ科クレオメ属の一年草です。
美しい花を咲かせることから、世界の広い地域で観賞用として導入されています。
日本へは明治時代初期に渡来し、夏の花壇を彩る植物として広く栽培されています。
品種改良はあまり行われておらず、ほぼ原種に近い形で流通しています。
花名は、属名の学名「Cleome」にちなみます。
和名では、西洋風蝶草と呼ばれていて、これは花の姿がチョウが飛んでいるように見えることにちなむといわれます。
葉はやや深い緑色で、楕円形の先が尖った形のものが5枚付け、もみじのような形状からなります。
草丈は80cmから120cmほどになり、ほかの植物の勢いが弱くなる暑い真夏でもぐんぐん成長して、元気に花を咲かせます。
開花時期は、初夏7月から秋9月頃にかけてで、可愛らしい花を咲かせます。
おしべとめしべが、花びらから突出している様子が特徴的です。
その花姿は、まるで、蝶が舞っているような可愛らしい雰囲気を醸し出しています。
一日花で寿命が短いですが、次々と新しい花を咲かせるので、長く開花を楽しむ事ができます。
咲き初めから咲き終わりに向かうに従って、徐々に花びらの色が薄く変化します。
そのため、クレオメの花色は、濃いピンク色と薄いピンク色のグラデーションカラーになり、とても美しいです。
◆花言葉
・秘密のひととき
夕方に咲き始め、翌日の夕方に散ってしまう一日花であることからつけられています。
・風に舞う胡蝶
花の形が風に舞う蝶を連想させることからつけられています。
・思ったほど悪くない
花を足の長い蜘蛛にたとえてスパイダーフラワーと名づけられた英名の花の名から、想像したよりずっと美しいことからつけられているようです。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
風通しと日当たりのよい場所で栽培します。
半日以上日光にあたるようにすると、花つきがよくなります。
真夏の強い日差しも平気なほど日差しに強い植物です。
・水やり
乾燥に強いものの、多湿環境を嫌います。
常に土を湿らせておくのではなく、表土がしっかり乾いてから水やりしてください。
地植えであれば降雨のみで十分です。
・肥料について
植え付けの際、元肥として緩効性肥料を施します。
生育期にあたる5月から9月は、月に一度緩効性化成肥料を置き肥するか、液肥を2週間に1回施してください。
・主な病害虫
ハダニの被害を受けやすい植物です。
湿度が高まると発生しやすいので、風通しや密植に気を遣いましょう。
放っておくと葉が白くかすれてしまうので、見つけ次第駆除してください。
主な引用・参考元
・GreenSnap