9月

9月8日の誕生花〜ケイトウ(カラアイ)〜

今日は9月8日。
ハヤシの日だそうです。
書籍を扱う丸善株式会社(現丸善ジュンク堂書店)の創業者の早矢仕有的氏が考案したとされるハヤシライスを、より多くの人に親しんでもらうことを目的に設けられた記念日です。
日付は早矢仕有的氏の誕生日にちなんで、株式会社丸善ジュンク堂書店が9月8日に制定しています。

そんな9月8日の誕生花は、
「ケイトウ」
というお花です。

今日はこのケイトウについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

鶏頭

ケイトウは、インドや亜熱帯アジアが原産のヒユ科ケイトウ属の多年草です。
原産地では多年草ですが、日本の気候では花後に枯れてしまうので一年草として扱います。
漢字で書くと鶏頭となり、文字通り、ニワトリのトサカに似ていることからこの名が付きました。
日本には奈良時代に中国を経由して渡来しました。
昔は草染めの原料として利用されたため、かつては韓藍(カラアイ)と呼ばれていました。

葉は長い楕円形で、互い違いに生えます。
先は尖り、つけ根の部分も細くなります。

春に種をまくと6月から11月の長い期間に花を咲かせて私たちを楽しませてくれます。
見頃の季節には、切り花用の園芸品種が多数出回り、アレンジメントや花束によく用いられます。
花色のバリエーションは豊富で、鶏のトサカに見立てられた赤をはじめ、ピンク、イエロー、レンジ、パープル、グリーンなど、多彩です。
花の後にできる実は胞果で、蓋がとれるように割れると、艶のある黒い種子が現れます。

ケイトウは、花穂の形状によって5つのタイプに分けられ、それぞれに矮性種から高性種まで様々な園芸種があります。

トサカ系

花穂の下部が扁平で、上部はグネグネと曲がりくねった形をしています。
一般にケイトウというとこの系統のものを指すことが多いです。

久留米ケイトウ系

トサカ系の中でも、花穂が折り重なって球状になり、ボリュームがあるものを「久留米ケイトウ」と呼びます。

ヤリケイトウ(キルドシー)系

花穂の形が槍のような円錐形で、別名「キャンドルタイプ」とも呼ばれます。

羽毛ケイトウ(プルモサ)系

花穂がふさふさと羽毛状になっているのが特徴の系統です。
別名「フサゲイトウ」とも呼ばれています。

ノゲイトウ系

原種に近い品種で、「セロシア」という流通名で鉢花や切り花として親しまれています。
細長い円錐形の花穂と細い葉が特徴で、夏から秋にかけて出回り、アレンジメントなどによく用いられます。

◆花言葉

・おしゃれ、気取り

花名の由来でもある赤く立派なトサカをもつ雄鶏に由来するといわれます。

・風変わり

かつてこの花が花言葉をもっていなかったことから「奇異、風変わり」のシンボルに見立てられたことにちなむとされています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

日当たりと水はけのよいところであれば、土質はあまり選びません。
肥よくなところでは葉が大きく茂りすぎるので、やせた土地で堅く小さめに育てたほうが見栄えがよいものです。
発芽適温は20℃から30℃で、ヤエザクラが咲く4月下旬以降から8月ごろまでタネまきができます。
相対的短日性の植物なので、遅くまくほど草丈が低く開花します。
生育の適温は15℃から30℃です。
品種によって、草丈や株張り、分枝の程度がかなり異なるので、場所やスペースに応じて選ぶようにします。

・水やり

生育には十分な水分が必要ですから、根がしっかり張るまでは極端に乾かさないことです。
特にタネまきから苗が小さいうちは、乾燥に注意しましょう。
鉢植えでは乾燥させると、下葉が枯れ上がりやすいものです。

・肥料について

庭植えではほとんど不要です。
鉢植えでは、本葉3~4枚のころから蕾が出るまで、月に3回くらい液体肥料を施します。

・病気と害虫

病気:立枯病、灰色かび病、連作障害

日当たりや水はけがよくないと、立枯病や灰色かび病が出やすいものです。
また、連作障害も出るので、数年ごとに場所を変えるのが安全です。

害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ハダニ

乾燥が続くとハダニがつきやすいので注意します。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸