今日は5月29日。
こんにゃくの日です。
1989年に全国こんにゃく協同組合連合会が制定しました。
「こ(5)んに(2)ゃく(9)」の語呂合せからつけられたそうです。
そんな5月29日の誕生花は、
「トルコキキョウ」
というお花です。
今日はこのトルコキキョウについてご紹介します。
◆特徴
トルコキキョウは、リンドウ科ユーストマ属の植物です。
品種により、一年草と多年草タイプに分かれます。
トルコキキョウという名で一般的に認知されていますが、原産地がトルコではないのにも関わらず「トルコ」がつき、キキョウの仲間ではなくリンドウ科だったということは意外と知られていません。
名前の由来は、花の見た目がトルコ人のターバンの姿に似ていることからとか、もともとの紫の花色がトルコ石の色、はたまた海の色から名づけられたと言われています。
なお、原産地はアメリカのテキサス州ですし、前述の通り、リンドウ科の植物です。
テキサス州では、高地から低地まで広く生息していました。
主に乾燥した地域で生息するトルコギキョウですが、地下水の高い場所が多いようです。
高地に生えているトルコギキョウは一年間で大体枯れてしまいますが、低地のトルコギキョウは冬越しが出来、何年も冬越しできるそうです。
幾重にも重なる、ヒラヒラとした花弁が愛らしい花が特徴的です。
1930年代にトルコキキョウが日本に入ってきてから、1970年代には品種改良が進んでピンクの花色が登場したのを皮切りにバリエーションが豊富となっていきました。
今ではピンクの他にも紫や黄色、白、複色など、花色が多彩。
一重咲き、フリンジ咲き、バラ咲きなど、花姿も様々で、まさに多種多様です。
開花の最盛期は主に夏です。
花持ちが非常に良いので、ブーケやアレンジメントなどでも人気の品種です。
◆花言葉
・よい語らい
英名のEustomaからで、一重咲きの口が開いたような花の姿が会話をしている様子に見えることからきています。
・清々しい美しさ
すらっとした茎先にフリルのような八重の花を優美に咲かせた立ち姿からつけられています。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
鉢植えでは、9月から10月にタネをまいたあとは、雨の当たらない日陰に置いて底面給水にして、涼しく管理します。
発芽後は、よく日に当てましょう。
雨に当たると小さなタネが流れてしまいます。
真冬は、フレームやサンルームなどに取り込んで、凍らせないようにして冬越しさせます。
3月になり、強い霜が降りなくなったら、戸外の日なたに出して開花まで管理します。
庭植えでは、生育期間を通じて日当たりのよい場所で育てます。
水はけの悪い場所は嫌いますが、極端に乾燥する場所でも生育が悪くなります。
水はけが悪い場所では土を盛って水はけをよくし、乾燥する場所では、特に花芽が伸び始めるまでは、こまめに水を与えましょう。
弱アルカリ性から中性の土を好むので、植えつけ前には、軽く霜が降りた程度に見える量の苦土石灰を散布して、土と混ぜておくとよいでしょう。
・水やり
鉢植えでは、タネまき後からポット苗の時期は、絶対に土を乾かさないようにしましょう。
植えつけ後も花芽が伸びてくるまでは、土の表面が乾いてきたらすぐにたっぷり水を与えましょう。
庭植えでは、特に植えつけ時はたっぷり水を与え、その後も花芽が伸び始めるまでは、乾かしすぎないように水やりしましょう。
・肥料について
鉢植えでは、9月から10月に液体肥料を、11月から6月に緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK-=10-10-10)を施します。
庭植えでは、4月から6月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10)を施します。
・病気と害虫
病気:灰色かび病
11月から12月、3月から7月、フレーム内で苗を冬越しさせているときや、低温多湿時、雨が続くと灰色かび病が発生しやすくなります。
風通しをよくなるように図ると発生が少なくなります。
花がらや枯れ葉がカビの発生源になるので、こまめに取り除きましょう。
害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、コナガ、ナメクジ
11月から7月は特に新芽や蕾にアブラムシが発生しやすいので、よく観察し、発生したら防除しましょう。
9月から11月、5月から7月、ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、コナガの幼虫が新芽や蕾を好んで食べます。
見つけしだい、捕殺しましょう。
9月から11月の育苗初期に小さな苗をナメクジに食べられると、そのまま枯れてしまうので、食害痕を見つけたら、鉢の下や周囲の石の下などを調べて、隠れたナメクジを駆除しましょう。
ナメクジは夜行性なので、夜に見回ると見つけやすいです。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸