5月

5月22日の誕生花〜ミツバツツジ〜

今日は5月22日。
サイクリングの日です。
日本サイクリング協会が2009年4月20日に制定した記念日です。
スポーツ振興法でサイクリング奨励が定められたのをきっかけに、1964年のこの日、サイクリング普及のための団体として文部大臣から設立認可を受け任意団体から財団法人になったことを記念しています。

そんな5月22日の誕生花は、
「ミツバツツジ」
というお花です。

今日はこのミツバツツジについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

ミツバツツジの咲く様子

ミツバツツジは、ツツジ科ツツジ属の落葉低木です。
やせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育し、日本だと主に関東地方から近畿地方、四国、九州の山地の尾根に生育します。

名前の由来は、その名の通り、葉を3枚ずつつけることにちなみます。
なお漢字で表記すると、
「三葉躑躅」
と書きます。
(なお筆者は何度書いても覚えられません…)

ミツバツツジの葉のイメージ
↑ミツバツツジの葉のイメージ

枝先に3枚のひし形の葉をつける落葉(一部常緑もあり)種が、一般にミツバツツジ類と呼ばれています。
また、紫色の花を咲かせ、開花後、あるいは同時に葉が出るのが特徴です。
秋には葉がオレンジや紫色に色づき、風情があります。

数多いツツジの仲間のうち最も早く開花し、早春の山を彩ってくれます。
開花は葉の展開に先立つ3月から5月です。
個体によって花の色合いが微妙に異なります。
通常2、3個の花がまとまって枝先に咲き、花の後10月頃になると実が熟します。

地域差による品種や変種が非常に多く、正確に各々を分類することは困難です。
しかし、基本種のミツバツツジは雄しべが5本、それ以外の多くは10本なので、この見分けはしやすいです。

近い仲間には、花がオレンジ色や濃ピンクで、葉が出てから花を咲かせる遅咲きのオンツツジ類があります。
ミツバツツジ類は、日本を中心としたアジア東部に、約30種があります。
ヤマツツジ(Rhododendron obtusum)の仲間と近縁で、実生苗では区別がつかないほどです。

ヤマツツジ
↑ヤマツツジ

ミツバツツジ類は、さし木やつぎ木でふやすのが難しいことと、野生種に花色が限られていることから、園芸化がほとんど進んでいないグループですが、その野趣に富んだ樹姿と花は愛すべきものです。

◆花言葉

・抑制のきいた生活

渓流の切り立った崖の上などに生え、明るく上品な花を咲かせることからつけられたそうです。

・節制

もともと山地や高原に自生していて、厳しい環境に強いとされることからつけられています。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

少なくとも午前中は日が当たる場所で、腐植質に富んだ、水はけのよい場所が適しています。日陰では枝ばかりが伸びて、花つきが悪くなります。
鉢植えは、通年屋外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は十分日が当たる場所に置きます。冬は、乾燥した寒風が当たらないような場所へ移動させます。

・水やり

ミツバツツジの根は細く、地表近くに張るため、土壌の極端な乾燥に弱いので、鉢植え、庭植えともに、夏の高温期には乾かさないように、朝か夕方にたっぷり水やりをします。ほかの季節は、乾いたら与えます。

・肥料について

鉢植え、庭植えともに5月中旬から6月下旬に開花後のお礼肥を施し、株が充実する9月下旬に緩効性化成肥料や、固形の油かすを施します。

・主な病害虫

春や秋の乾燥する季節にハダニやツツジグンバイムシが発生することがあります。最も被害が大きいのは、ベニモンアオリンガで、新芽や蕾の内部に侵入して食害します。
病気では、大きな被害を及ぼすものは、ほとんどありません。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸