今日は5月20日。
世界ミツバチの日です。
近代養蜂の先駆者と呼ばれるスロベニアの養蜂家・アントン・ヤンシャの誕生日にちなみ、2017年12月に同国の提案によって制定されました。
そんな5月20日の誕生花は、
「タイツリソウ」
というお花です。
今日はこのタイツリソウについてご紹介します。
◆特徴
タイツリソウは、中国や朝鮮半島に分布する、ケシ科ケマンソウ属の多年草です。
日本には15世紀の初め頃(室町時代)に入ってきたと言われています。
ケマンソウとも呼ばれますが、この名前は花を寺院のお堂を飾る装飾品「華鬘(けまん)」に見立てて付けられました。
長くしなるような花茎を釣り竿に、ぶら下がるように付く花が鯛のようにも見えることからタイツリソウ(鯛釣草)の別名がついたそうです。
深い切れ込みの入った羽根状の葉を出して育ちます。
葉はフジボタンやケマンボタンという別名があるようにボタンの葉に似ています。
ケマンソウは花の形がハート型をしているのが特徴的です。
花はピンクの2枚の花びらの中に白い花びらが入っていて10~15個ほど弓なりに連なって垂れて咲きます。
一列に連なった姿はとっても可愛いらしいです。
花の開花時期は4月から5月頃です。
仏前に飾る華曼に似て遠くから見るとピンクのハート形が連なっているようです。
秋から冬にかけては休眠し地上部が枯れます。
全草に毒性があるので注意が必要です。
誤って食べると、大脳中枢が麻痺するので、酒に酔ったように眠くなり、吐き気や体温低下、呼吸麻痺、心臓麻痺などを起こします。
その他、嘔吐、縮瞳、徐脈などが起こることも。
◆花言葉
・恋心
つぼみの状態のハート形から連想されたと考えられます。
・従順、あなたに従います
ハートが等間隔で垂れ下がった状態が従順なイメージにつながっているようです。
・冷め始めた恋、失恋
開花がすすむとハートが裂けてしまうようにも見えるため、このような花言葉もついたようです。
開花が進むと花色が褪せて白っぽくなっていく花の様子から、気持ちが覚めていくようなイメージと重なるのかもしれません。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
午前中は日なたで午後は明るい日陰になる場所か、一日中明るい日陰で栽培します。
日差しの強い5月中旬から9月上旬は50~60%の遮光をして、日焼けや高温障害を防ぎます。
暑過ぎるような場所では、夏を待たずに地上部が枯れて早く休眠に入ってしまいます。
冬は北風にさらされないような場所に置きます。
庭植えにする場合は落葉樹の下などが好適で、やや湿った場所に植えつけます。
10~20cmほど土を盛ってから植えると、生育がよくなります。
・水やり
表土が乾き始めたら十分に与えます。庭植えの場合も同様です。
・肥料について
植え替えの際に、元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料を、5号鉢相当の株で3つまみ施します。
3月から9月は週に1回、草花用の液体肥料を1,500~2,000倍に薄めて施します。
真夏の間は3,000倍程度にしたほうが無難です。
地上部が休眠した場合は必要ありません。庭植えも同様です。
・主な病害虫
ヨトウムシが主に晩春から初夏と、初秋の2回を中心に発生します。温暖な都市部では一年中見られることもあります。
アブラムシは、主に春に新芽や蕾につきます。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸