今日は5月10日。
リプトンの日だそうです。
紅茶で有名な「リプトン」を展開するユニリーバ・ジャパンが制定した日。
創業者トーマス・リプトンの1848年の誕生日であり、リプトンが1871年に最初の食料品店を開いた日でもあることからこの日が選ばれました。
そんな5月10日の誕生花は、
「ヤグルマギク」
というお花です。
今日はこのヤグルマギクについてご紹介します。
◆特徴
ヤグルマギクは、原産地は地中海沿岸のキク科ヤグルマギク属の一年草です。
放射状に広がる花の形が矢車のように見えることからこの名前がつきました。
以前はヤグルマソウと呼ばれていましたが、別の植物で山間部などに自生しているユキノシタ科の「矢車草」が存在することから、最近はヤグルマギクと呼ばれるようになりました。
いくつもの品種が育成され、現在栽培されているのは、ほとんどが八重咲きの寒咲き種です。
短日期でも咲くように改良され、草丈30cm程度の矮性種から1m近い高性種まであり、枝分かれして多数の花を咲かせます。
開花期は4月から5月で、花茎を立ち上げた頂部に直径4〜5cmの花を咲かせます。
複数の小さな花が中心から外に向かって放射状に咲いて一輪に見えるもので、これを「頭花」といいます。
中心には花弁の目立たない小さな花があり、多数のおしべをつけるのが特徴です。
花色には、青、紫、ピンク、白、黒赤、複色などがあり、品種によって色幅にバリエーションがあります。また、楚々とした一重咲きと、豪華な咲き姿の八重咲きとがあります。
品種名のないミックスのタネの流通が多く、ほとんど平山寒咲き系のものです。
原種に近い一重咲きのものはあまり流通しません。
花は乾燥しても色があせないので、ドライフラワーとしても利用されます。
花壇や切り花としての利用も多いポピュラーな花です。
◆花言葉
・繊細、優美
薄い花弁を何枚も重ねる花姿をイメージしたものです。
・希望をあきらめない
ナポレオンがプロシア(現ドイツ)に侵攻した際、王妃が王子たちとともに麦畑に逃げ込みました。
不安そうにしている王子たちにこのヤグルマギクを摘んで冠を作り、王族としての覚悟や誇りある振る舞いを諭し、希望をあきらめないことを伝えたという逸話からつけられました。
・独身生活
イギリスの独身男性はヤグルマギクを胸にさす習慣があり、「婚活中」であることをさりげなく示すものだったことにちなむものです。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
日当たりと水はけのよいところであれば、場所を選ばず育てやすい花です。ヨーロッパの麦畑やトウモロコシ畑では雑草化するほどで、こぼれダネでよくふえます。日陰や湿地では育たず、肥沃地では大きく茂って倒れやすくなります。
植え場所は、酸性土の場合は石灰で中和しておき、水はけをよくすることが大切です。
・水やり
庭植えでは、ほとんど必要ありません。
鉢植えでは、多湿にならないよう、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
・肥料について
やせ地や荒れ地でもよく育つので、庭植えではほとんど必要ありません。
鉢植えでは、置き肥を月1回、または液体肥料を月2~3回施します。
・病気と害虫
病気:立枯病
連作すると立枯病が出ることがあるので、数年ごとに植え場所を変えると安心です。
害虫:アブラムシ、ヨトウムシなど
害虫は見つけしだい早めに防除します。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸