4月

4月23日の誕生花〜アネモネ〜

今日は4月23日。
地ビールの日と呼ばれています。
日本地ビール協会を中心とする「地ビールの日選考委員会」が1999年に制定した日だそうです。
1516年のこの日、バイエルン公ヴィルヘルム4世が「ビール純粋令」を発布したことにちなんでいます。
ドイツではこの日が「ビールの日」になっている。

そんな4月23日の誕生花は、
「アネモネ」
というお花です。

今日はこのアネモネについてご紹介します。

目次
◆特徴
◆花言葉
◆育てる際に気をつけたいこと

◆特徴

Anemone coronaria

アネモネはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
和名ではボタンイチゲやハナイチゲ、ベニバナオキナグサなどと呼ばれます。
もしくは、アネモネ属の総称を表すこともある。
原産地はヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域です。

花びらに見える部分はがく片です。
アネモネは、世界中に100品種以上あり、毎年のように新しい品種が作出されています。
花色は赤、白、ピンク、紫や青など豊富な他、一重だけでなく半八重や八重など花形も異なる多くの品種があり花壇などで広く栽培されています。
従来は発色のよい色が中心となっていましたが、最近ではパステル系の複色などの品種も出てきました。
花のサイズも大輪のものから小輪のものまで豊富に揃っており、まさに多種多様。
園芸用以外に、アネモネは切り花としても春を代表する球根花です。

アネモネは太陽を好み、寒さに当てないとつぼみが出来ない性質があります。
春のはじまりのおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせることから、英語での別名は「Wind flower(風の花)」と呼ばれています。

あまり知られていないことですが、実はアネモネは草全体に毒を持っています。
茎を切ったり折ったりしたときに出た汁が肌に触れると、皮膚炎や水疱を引き起こすことがあります。
古代エジプトでは「病気の印」とされ、この花の出す毒を吸うとひどい大病になるといわれていたようです。

◆花言葉

はかない恋、恋の苦しみ、見捨てられた、見放された

これらの切ない花言葉は、次のアネモネにまつわる悲しい言い伝えに由来するといわれます。

西風の神
春のそよ風を運ぶ西風の神ゼピュロスは、花の女神フローラの侍女のアネモネを愛していました。
女神フローラはゼピュロスに愛されているのが自分ではなくアネモネだということを知り、怒ってしまいます。
ゼピュロスはフローラとの平和を保つため、アネモネを見捨て、彼女をアネモネの花に変えたといいます。

美少年アドニス(ギリシア神話)
ある日、愛と美の女神アプロディーテーが息子のキューピッドと遊んでいました。
するとキューピッドの射た愛の矢がアプロディーテーの胸にあたってしまいます。
胸の傷が治らないうちに美少年アドニスを見たアプロディーテーは、彼に恋してしまいます。
しかし、狩りが好きだったアドニスはイノシシに脇腹を突かれて死んでしまいました。
女神アプロディーテーは悲しみの涙をこぼし、それがアネモネの花になったといわれます。
あるいはアプロディーテーが美少年アドニスの流れ出た血からアネモネを咲かせたともいいます。

◆育てる際に気をつけたいこと

・育てる環境

花つきの株を真冬に手に入れた場合は、凍らない場所に置きます。
球根を植えた鉢は、芽が出てから地上部が枯れる初夏までの間は、風通しのよい戸外の日なたに置きます。
地上部が枯れたら雨のかからない日陰に置き、10月になったら再び日なたへ移動させます。
地上部が枯れたときに、球根を掘り上げて保存してもかまいません。
庭植えにする場合は、水はけと風通しのよい日なたを選んで球根を植えつけます。ロックガーデンにも適します。

・水やり

鉢植えでは、軽く湿らせた用土に球根を植えつけ、植えつけ直後は水を与えずに、4~5日経過した後に水やりをします。
その後は、初夏に地上部が枯れるまで、用土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
地上部が枯れたら水やりを中止し、雨のかからない日陰に置いて鉢土を完全に乾かします。
10月になったら、再び水やりを開始しましょう。
雨水がかかる庭植えでは、水やりは不要です。

・肥料について

鉢植えでは、肥料が少ないと花がたくさん咲きません。
10月から3月の間は2週に1回ほど、薄めの液体肥料(N-P-K=6-10-5)を施します。


ただし、晩春まで肥料を与え続けると、球根が充実しないので注意しましょう。
庭植えでは、植えつけ時に施す元肥(N-P-K=10-10-10)のみで十分です。

・病気と害虫

病気:うどんこ病、灰色かび病、立枯病など

3月から5月にかけて、葉に白い粉のようなものがつくうどんこ病が発生しやすくなります。
室内での栽培ですと、11月から5月に灰褐色のカビで覆われる灰色かび病が発生しやすいです。
立枯病は4月から5月に発生しやすくなります。
上記いずれも風通しが悪く、過湿になると発生を助長するので、注意します。
花がらはまめに取り除いて、多肥にも気をつけます。

害虫:アブラムシ、ハモグリバエなど

アブラムシが10月から5月ごろ、新芽に発生します。
3月から5月に、葉に落書きのような模様が現れたらハモグリバエです。
幼虫が模様の先端にいるので、葉の上から指でつまんでつぶしましょう。


主な引用・参考元
みんなの趣味の園芸