今日は10月2日。
豆腐の日だそうです。
「とう(10)ふ(2)」の語呂合せからこの日付が選ばれ、日本豆腐協会によって1993年に制定されました。
そんな10月2日の誕生花は、
「シュウメイギク」
というお花です。
今日はこのシュウメイギクについてご紹介します。
◆特徴
シュウメイギクは、中国や台湾が原産のキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
名前の由来は、「秋に咲いて明るく彩る菊の花」という意味で秋明菊(シュウメイギク)と名付けられたとされています。
一方、原産地の中国では「秋冥菊」と書き、これは「秋に咲くこの世のものとは思えないほどに美しい菊の花」という意味で名付けられたそうです。
当初はその名前の通りに日本に伝えられたようですが、日本において「冥」という字は冥土、つまり死という印象を持つため、縁起が悪いように捉えられたのか、「明」の字が当てられたとされています。
別名の貴船菊(キブネギク)は、日本において京都の貴船で野生化して増えたことから与えられた名前です。
キクとついていますが実際にはアネモネの仲間で、菊とはまったく関係ありません。
草丈は、20cmから40cmに低く改良された矮性種から、スタンダードな50cmから80cm、中には150cm以上にも達するダイナミックサイズの高性種まで、品種によって多様です。
開花時期は8月中旬から11月頃までで、品種によって異なります。
環境や品種によって、冬に葉を落として地上部を枯らすこともあれば、葉を残したまま越冬することもあります。
花びらに見える部分はじつはガクで、5枚から20枚以上と品種によって枚数は異なります。
白花種はガクの数が少なく、一重でふっくらとした花姿が楚々とした印象を持ち、秋の茶花として人気です。
キンポウゲ科に属していますが、この科に属する植物の多くは花びらを持っていません。
花びらは退化していて、中心には淡いグリーンの雌しべがあり、それを囲むように多数の黄色い雄しべがつきます。
花色は、白やピンクなどです。また、花姿も5弁のガクからなる一重咲きや、ガクが多数重なる半八重咲き、八重咲き、広いガクが重なってボタンのような咲き姿を見せるボタン咲きなどがあります。
和のイメージを持たれがちですが、アネモネによく似た可愛らしい花を咲かせるので、和の庭にも洋の庭にも似合います。
海外のガーデナーにも人気のある植物です。
◆花言葉
・多感なとき
長い花茎の先で風にゆれるピンクの花が少女のように愛らしいことからつけられたそうです。
・薄れゆく愛
花弁に見えるガクの大きさが揃っていないことを、心がすれ違って愛が失われていくことにたとえたものとされています。
◆育てる際に気をつけたいこと
・育てる環境
耐寒性が強く耐暑性もあり、全国で栽培できます。
どちらかというと夏に冷涼な地域の方が成長が活発で、株もよく増えます。
根が高温や乾燥に弱いので、地温の上昇を防ぐとともに、株元には直射日光が当たらないようにすることが大切です。
また、水はけが悪いと、根腐れや土壌による病害虫の被害が多くなるので、植えつける際には腐葉土などを混ぜて水はけを良くしておきます。
日なたから明るい日陰まで、幅広く適応しますが、理想的な植え場所は株元が日陰で葉には日が当たるようなところです。
日当たりが悪くなるほど、花つきが悪くなります。
・水やり
庭植えの場合、根がしっかり張れば、ほとんど不要です。
ただし、日照りが続くなどで極端に乾燥するようならたっぷりと水やりをします。
鉢植えは、水切れすると葉が枯れやすいので、土の表面が乾き始めたら早めに水やりをします。
・肥料について
高温期の多肥は根を傷めるため控えます。
秋と春に施し、5月ごろまでにしっかり株を育てておきます。
鉢植えでは、肥料が不足すると花つきが悪くなります。
3月から5月の成長期には、月1回の置き肥、または月3回ほど液体肥料を施し、10月から11月にも同様に肥料を施します。
・主な病害虫
病気:白絹病、うどんこ病
水はけが悪いと白絹病などが出やすく、風通しが悪いとうどんこ病なりやすいです。
害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、メイガ、ネコブセンチュウ
花茎の地際に近いところには、メイガの幼虫が入るので早めに防除します。
主な引用・参考元
・みんなの趣味の園芸